子どもたちは比較的近くに住んでいる。先日、長男長女家族がなんとなく集まっちゃった。

 

 ご飯も食べ、そろそろ帰宅かと思いきや、

「おばあちゃんとお風呂に入りたい」

と孫の一人が言い始めた。すると

「あたしも~」

「タッちゃんも!」

「オレも汗かいたからシャワー」

男の子は小さくても生意気に自分のことを「オレ」という。そんなところが可愛らしい。

 

 結局7,6,5,4歳の4人を私がお風呂に入れることになった。さすがにそれ以上の男子は名乗りを上げないから、助かった。ばあちゃんであっても裸が気になる年齢にさしかかったようだ。ばあちゃんの裸にも興味はない。

 

 それほど手はかからなくはなったが、暑いし、髪の長い子もいるし、勝手にシャワーで遊び始めるし‥‥‥。なんたって、声がデカい。キャーキャーしては、ゲラゲラ笑う。湿気と子どもの熱気でいつものお風呂の何倍もムンムンする。


「シャワーのお水、おばあちゃんにかけないで ~」

「お風呂の栓抜かない!」

普段そんなことしないだろうが、従兄弟姉妹同士と、おばあちゃんという非日常のバスタイムが彼らの行動を大胆にする。

 

 私はひたすら一人ずつこなす。シャンプーしながら遊んでやろう、という余裕はない。その昔、『アトム』とか『サリーちゃんのパパ』と言いながら角を立てたっけ。私にとっては懐かしいが、孫は知らない。今なら『ピカチュー』『ドキンちゃん』?

 

 そして、お風呂の『呼び出し』ボタンを押す。いやぁ、これは便利だね。入浴中に具合の悪くなった高齢者が押すものだとばかり思っていたけれど、こういう時、いいわ。だって、中から叫んでも聞こえないし。

 

 お嫁ちゃんと娘が交互に脱衣所に現れる。子どもの身体を拭いて、さっさとエアコンの部屋へ移動する。

 

 順番に4人を出してようやくのんびり一人で髪を洗っていたら、娘の声がした。

「おかあさん、ありがとう。大丈夫?」

「ああ、ありがと。大丈夫だよ」

 

 すると娘が大きな声でリビングの方に向かって叫んだのが聞こえた。

「おばあちゃん、生きてま~~す!」

 

 なんや、生存確認か~い!シャンプーしながら一人で笑った。