この連休に旅を予定していた。が、2週間ほど前に母が庭で転び、骨折はないものの

「足の運びが今までと違ってスムーズにいかない」

と言い出した。かかりつけ医で見てもらったところ、

「大きな衝撃を受けているので、特に高齢者はそういった症状が出やすく、治りも時間がかかる」

ということだった。

 

 母から、歩けないと電話があったので、私は最初熱中症だと思い込み、焦ったが、どうも違ったらしい。腰の曲がった母が家の中を壁や家具や手すりを伝って歩いたり、ハイハイをして移動する姿を見たら、遠出はできない。義父の様子も心配だ。小旅行でキャンセルも可能だったので、残念だが今回は諦めた。

 

 その時点で時間の使い方を考えればよかった。毎日、実母の様子見はするが、ちょっとは自分時間も楽しみたかった。そうこうしているうちに連休に突入。以前から気になっていた映画『国宝』を観たいと思った。が、お目当ての映画館では既にわずかな当日券を残すのみだった。

 

 昨日、そこに一か八かかけて、早めに行ってみたが、世の中そう甘くはなかった。

『完売』

さて、どうしよう‥‥‥と思ったら隣に『ジュラシックワールド』のポスターがあった。ちょっと待ち時間はあるけれど、観てみようと思った。

 

 私、実は最近ざっくり言って『ファンタジー』とか『SF』が苦手になってきた。アニメは別です。昔は空想の世界、非現実的なものにも心を寄せ、ワクワクできたのに、すっかり今は現実派の自分になってしまった。


 以前、友人にある映画を勧められ、観たのだが、ちっとも面白くなかったのだ。

「どうなるんだろう?どうなるんだろう?ってドキドキして、すごく面白いから、ぜひbeachanも観て」

と言われて行ってみた。鑑賞中に

「いつからドキドキが始まるんだろう?」

と思っていたら終わってしまった‥‥‥。

がっかりというより、自分が情けなくなった。ヒトとしての心の部分が年と共に(私の場合)失われていっているみたいで悲しかった。

 

 さて今回、仕方なく観てみようと思った『ジュラシックワールド』だったが、そのスリリングな内容に引き付けられた。恐竜という生き物への興味もわいた。それは恐ろしく、ストーリーでも犠牲者を出しているのに、憎めない何かがある。ハートフルなテーマがしっかりと1本通っていて、とっても面白かった。

 

 そして、私にもちょっとヒトとしての心があったと安心した。