読書感想ブログ、即ちBook Report Blog、略してBreBlo

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くれぐれも夏休みの宿題の参考にしないように。

Amebaでブログを始めよう!
後の方でトロガイ師が色々解説してくれてた。

花番の役割、花守り本来の役割、一ノ妃の目的。

とりあえず、花にかかわる基本的なメンバーは、


人の夢を糧に生きる生き物『花』。

その花を身体に秘めながら、人の夢に触れて、花に栄養を与える『風』。

発芽して、開花して、受粉して、種を残す、花の基本的な性格を守る『花番』。

花とは別の世界にいる風を守るために、花に支配された魂の『花守り』。


ってとこかな。

花番と花守りは、花自身の意思と考えていいかも知れない。

それが今回、花の意思が、一ノ妃の呪い並みの想いに支配されちゃったから、通常通りに行かなかったっていう。

それで、夢を見ずにやってきたタンダを花守りに仕立て上げた。

リアノさん。

トロガイ師への告白を読むと、なんか切なくなる。

つまり、一ノ妃は、息子を失った悲しみがどんどん薄れていくのが怖かったんだ。

私もそういう経験あるけど、忘れてる、って気付いた時、ゾッとする。

こんなことすらも忘れちゃう私って…!!

みたいな感じ。

一ノ妃は、それを憎しみに変えることで忘れないようにしたのかも知れない。

憶測だけどね。

憎しみって一番忘れにくい感情だってどっかで見たことあるし。

夢の守り人は、分かりにくさが勝って、精霊とか闇の守り人に比べたら心に響くものがないけど、

一ノ妃の心情想像がここまで広がってったのはすごいと思う。

今、虚空の旅人読むか迷ってる。どうしよう。

でも、虚空の旅人はチャグムがメインなんだよね。

迷うな。

ホント今回も、あのワンシーンであの破壊力だったから、マジチャグムLOVE。

背が伸びたってだけで脳内チャグムが、かわいいから爽やかイケメンに成長するの困る。

高校生くらいの息子が、お母さんに力いっぱい抱きつくっていうの大好きなんだよね。

このシーンだけでもアニメ化して欲しい。

そしたらスクリーンショットして待ち受けにする。絶対。

リクエストしてみようかな。
今回は、世界観ていうか、『花』諸々の仕組みがよく分かんなかったから、

とりあえず二回読んだ上でのまとめ。


・ユグノ
 リートゥルエン<木霊の想い人>。職業:歌手。
 トロガイが、五十年位前に花の世界でリセットした魂。
 リセットされる前の名前はローセッタ。
 花の世界での役割は、花の成長に必要な夢を人に見させる事。
 夢を運んでくるから、風。
 どうやって?歌って?

・花番
 花の世界で花を守る人。何から?よく分からん。
 今回は守りきれなかったらしい?一ノ妃に支配されてたしね。

・花守り
 レギュラーメンバーではない?
 花番に化けた一ノ后が、ユグノを花の世界に連れ戻すために、勝手に仕立てた役者?
 痛覚を遮断され、身体能力は超人的。
 タンダアァァァァァァ!!!


流れとしては、


①先代の風役の歌い手が亡くなる直前に、魂だけで湖にすっとんでって、
 湖の中に白木の宮と、その中庭にある泉を作る。

②その泉に落とすと、種が芽吹き、花番が生まれる。恐らくイケメン。

③花番に促され、歌い手が歌を歌うと、寝てる間に幽体離脱した魂達が湖に集まってくる。
 その中に、我らトロガイ師あり!!その時は二十代のピチピチレディー。
 先代風役歌い手死亡。

④花番にピチピチトロガイ師一目惚れされ、湖の中の白木の宮で息子を産む。
 この息子は、先代風役歌い手の魂をリセットしたもので、
 元風役歌い手となる魂。後のユグノ。

⑤トロガイ師が白木の宮で幸せな生活を送っている所に、ノルガイ師登場。
 トロガイ師を夢から目覚めさせようと説得。

⑥息子を抱いて、トロガイ師帰還。
 こっちの世界に連れてこられた息子(魂)は、突如遥か彼方に飛んでって、どっかの女性の胎児となる。
 トロガイ師、ノルガイ師に弟子入り。

↓色々合って五十数年後

⑦息子の第一皇子を失った悲しみで生きる希望を失い、山の離宮に篭もる一ノ妃。
 を元気付けるために、宴会を開いて、そこでユグノが熱唱。

⑧ユグノの歌を聴いて心の傷が開いた一ノ妃が、現実逃避で目を覚まさなくなる。
 その頃、身体から離れた一ノ妃の魂は花の世界を支配。
 花番さん空気。


















ここら辺がよく分かんないんだよね!!

なんで一ノ妃は、他の夢を帰さないのか。

なんでユグノを、花の世界から出したくなかったのか。

ていうか、花守りになったタンダの目的はユグノを殺害する事?だよね?…なのかな?

一ノ妃はユグノを殺して何がしたかったのか?

もう一度読み直さねば。。。
泣いた。

ううぅ、って感じで泣いた。

小説で泣いたの久しぶりだ。

こういう美談系の話って、憎いとか恨むとかいう言葉はあまり見ない(私が読む本が幼稚すぎるだけかも知れないけど)。

だから、闇の守り人読んでて、

『ジグロが自分を憎んでる』

って一文読んで、結構ガツンってきた。

そんで、軽くショックを受けてる所に、

『…私に何が出来たと言うんだ?たった六歳だった私に!』

ってとこでドバーっと。

バルサが、ジグロに心臓を刺されながらも抱きしめた時なんて、

抑えきれない嗚咽で親が様子を見にきた。

鼻の奥がツーンってなって、二回殴られた感じだった。

寝ながら読んでたせいで、涙が耳ん中に入りそうだった。

でもまさかユグロが悪役だとは思わなかった。

妹婿を立ててくれるなんていい人じゃん!私もきっと好きになる!と思ったんだけど。

悲しいね。

ユグロがこうなってしまった理由は自分にもあるってジグロは考えるんだろうな。

私にはジグロの気持ちなんて10分の1も理解できない自信がある。

このルイシャ贈りの儀式。

カンバルの死者(恐らく戦士のみ)がヒョウルとなり、

次世代の戦士達がその魂を弔う事で生活の糧を得て、

いずれ、その戦士達もヒョウルとなって、生活の糧になる。

結構よく出来てると思う。

でもさ、これさ。

見たところ、山の王には何のメリットもないよね。

貢物にしても、歴史を見ると、カンバル人が移住してくる前にはもう山の王様いたみたいだし。

ていうか、その時のルイシャは誰の魂なのか。

卵が先か親が先かみたいな感じになってる。

答えは出ないね。うん。

でもいずれ、ルイシャ以上の財産が安定的に国に入ってくるようになったりしたら、

ルイシャ贈りの儀式は徐々に廃れていくと思うんだけど。

その時、ヒョウルってどうなるのかな。

ずっとヒョウルのまま山の底にいて、どんどん増えるヒョウル仲間を迎えるのかしら。

それとも別の成仏ルートが出来るのかな。

こういうの読むと、ここまで発展したこの世でも、

なにか大事なものを失って、蔑ろにしてるんじゃないかって不安になる。

もし本当にあるのなら、それはたぶん、それこそお金に代えられない価値があるものだと思う。