20100402_想像力
ゴヤ作
『 我が子を喰らうサトゥルヌス 』
(ウィキペディアより拝借)
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友より、『 怖い絵 』(中野京子著)という面白い本を借りて読んでいます
その中に、この絵の解説があって、著者が最後にこんなことを言っていました
(ちょっと端折って、)
「昨今、親の子殺しがマスコミをにぎわしている。彼らが一度でもこの絵を見たならば、自らの浅ましい姿をサトゥルヌスに重ねずにはいられないはずだし、ひとつの抑止力になる気がする」
全く同感!・・・だけど・・・
”想像力”
私は、とても大切なことだと思っています
だけど、残念ながら、欠如している人が多いように感じます
”相手の立場になること、相手の気持ちを考えること”
これがまさしく、想像力だと思う
私は、まだまだできていない
だから自分本位になることが多いです
先ほどの絵画と最近の事件の話に戻ると、
自分と、おぞましい絵画を比較できるような想像力が豊かな人は、そもそも残忍な事件は起こさないんじゃないかなと思います
想像力がないから、自分の勝手な言い訳で行動するのだと思います
自分があの絵のようになっているとは、とても想像していないのでしょう
世の中を変えるのは、想像力じゃないかなと思うのです
なんだか大きなことを言ってしまいますが、みんながもう少し、想像力が豊かになれば、世の中がよくなってゆくと思います
それには、もっと余裕のある生活が必要なのかも知れません
自分の気持ちに余裕がないと、相手を思いやる心も生まれてこないから
優先順位としてまずは自己防衛、というのは悲しいかな本能なのだと思う
日本人が、ダラダラと散歩したり、食後にみんなでまったりする時間を持てたなら、日本社会はもっと優しくなるのかな、と考えました