Ｍ ７－０ Ｂ
敗）山下 ３敗
風の影響とも言われるが、それ以前の問題・・・。
先発山下、コントロールが不安定で早々に撃沈。１死から２番角中のセカンドゴロをセカンド太田がファンブルしかけて内野安打となると、続く３番藤原にはフォークが足元に当たるデッドボール。４番ソトは見逃し三振に取るも、５番ポランコにフォークが決まらずフォアボールで満塁。カウントを取るのにストレートしかなくなったところを、６番上田にそのストレートを狙われライト前タイムリーで２点を先制される。２回裏は２死から１番岡にフォアボールを与えると、続く２番角中にセンターオーバーのエンタイトルツーベース。完全に抜かれ１点失うところ、２・３塁止まりとなり、３番ふじわらを討ち取った頃でまだツキがあると思われた。３回裏も、先頭４番ソトの当たりはあわやホームランというフェンス直撃のシングルヒットで悪運強いと見えたが、続く５番ポランコにもヒットを許して１・２塁。６番上田はファーストゴロも、セカンドからの送球に山下のベースカバーが遅れて１死１・３塁。７番田村のライトへのフライは犠牲フライとなって１点を追加され、この回で降板。３回を７９球６安打２四球１死球３奪三振の失点３。初回だけで３７球も費やしては、守備時間も長くなる。
４回裏は２番手に鈴木が登板。１死から１番岡にフォアボールと２番角中ヒットで１・２塁とピンチを作るも、３番藤原サードゴロ、４番ソトを空振り三振にとるピンチを脱する。５回裏も続投して抑えるも、三者凡退ではなく流れを戻せない。
６回以降のリリーフ陣が振るわない。６回裏は３番手で本田が登板も、先頭９番小川にフォアボールを与えると、続く１番岡がセカンド強襲のヒットで１・３塁。１死から３番藤原にストレートをレフト前に運ばれ１点を奪われる。７回裏は才木、１死から８番友杉ライト前ヒット、９番小川の当たりは風に戻されセンター前に落ち１・３塁とすると、１番岡に三塁線を破られるタイムリーツーベースで２点を失う。８回裏は村西、先頭５番ポランコに甘いチェンジアップを右中間スタンドに運ばれ１失点・・・。
攻撃陣も回を追うほどに攻撃が淡白に。２シーズンぶり登板のマリーンズ先発石川に対し、初回１死から２番森がセンターへのツーベースで出塁、３番邑楽のライトフライでタッチアップして３進するも、４番西川がインコースストレートに手が出ず見逃し三振で先制のチャンスを逃す。２回表は先頭５番紅林がセンター前ヒットで出塁も、６番西野の場面のエンドランが空振りし、紅林は盗塁失敗。３回表も２死１・２塁とランナーは貯まるも３番太田がライトフライに倒れて無得点。その後も８回まではヒットかフォアボールでランナーが出るも、石川はじめリリーフ陣に抑えられ完封負け・・・。
前回登板でやや復調の兆しの見えた山下であったが、結局シーズン序盤から変わらぬ乱調であった。変化球がコントロールできないとストレートしか投げる球がなく、粘られるか若いカウントで狙われる事になり、要する球数も異常。フォームが見ていてばらついており、球速は出ても凄みが球に伝わっていない。やはり体重増加と腰の不調で、体幹バランスが崩れいているのであろう。うまくいかないため頭で考えてしまい、フィールディングも疎かになって悪循環である。トレーナーを巻き込んで、オーバーホールするくらいでないと昨年のような投球まで戻らないであろう。攻撃も長時間の守備と点差でなにもすることができなかった。そして好調であった西野が走塁時に足を痛めて途中退場。一気に崖っぷちに追い込まれてしまったのである・・・。
