【11/12のオリックス】サヨナラ同点タイムリー! | 勇者の魂は西北に眠る

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今はなき阪急ブレーブスと西宮球場を懐かしみつつ、後継球団オリックスバファローズを応援するブログ

11月12日(金)

クライマックスシリーズ ファイナルステージ

対マリーンズ3回戦(京セラ)

B 3-3 M

 本) 宗1号2ラン

 
 鬼手の連発で、日本シリーズ進出を決める!
 
 先発山崎颯、球に力あるも高い球が多かった。1・2回はヒットのランナーを出しながら無得点に抑えるも、3回表1死から1番荻野のゴロを弾いて後ろに逸らし内野安打で出塁を許すと、続く2番和田に初球ストレートをレフト線一杯に入るツーベースで2・3塁のピンチに。中村奨には浅いながらもレフトラベロへの犠牲フライとなって先制を許す。4番レアードを歩かせてここで降板。球数もこの時点で59球を数えて、シーズン中と同様球数がかさむのが今後の課題。
 しかしここでのベンチの早めの継投が功を奏する。左のロングリリーフ要員の山田が不在の中、2番手として登板したのは富山。5番角中の当たりは二遊間抜けようかという当たりも、ショート紅林が追い付く好プレイでビッグイニングにはさせず。富山は4回表を3人で抑え、5回からは3番手にケガから復帰のバルガス。6回表までの2イニングを力のある球でパーフェクトに抑え、復活をアピール。吉田正はじめ負傷メンバーがこの大舞台に来て復活したのは大きく。
 
 一方打線は、シーズン中も相性の悪かったマリーンズ先発岩下の前に沈黙。これまでと同様3回までは出塁すらかなわず。4回裏に先頭福田の初ヒットが生まれ、続く宗が送るも3番吉田正が見切った球をストライク判定され不服の見逃し三振。杉本が2-0から申告敬遠で歩くも、続く5番T-岡田が初球の真ん中ストレートを見逃したのが痛く、最後はフォークで空振り三振に倒れてチャンスを逃す。
 そのまま岩下の好投が続いたが6回裏、点が一番入る可能性が高いイニングで、1死から福田が2本目となるヒットで出塁すると、続く宗、やや高く浮いたフォークボールを躊躇せず強振。打球はライトスタンドへ届く2ランホームランとなり、一気に優勢になった思われた。
 
 しかしマリーンズも抜かりなき反撃。直後の7回表、4番手海田がマーティンにヒットを許してワンポイントが失敗すると、続くエチェバリアが5番手吉田凌のスライダーをレフトに打ち上げるも、足が良くないはずの1塁ランナーマーティンがタッチアップして2進。これが効いて2死から代打佐藤都が低めスライダーに合わせた当たりがセンター前に落ちて2-2の同点となる。さらに8回表、6番手ヒギンスが中村奨への初球が高く入ったところをレフトスタンドへ運ばれ、終盤で痛い勝ち越しを許す。その裏は佐々木千に対し福田が今日3本目のヒット。代走佐野皓が盗塁を決め、吉田正が3-0からの申告敬遠で2死1・2塁と一打同点のチャンスとするも、4番杉本が低めに落ちるスライダーにバットが回り空振り三振で追いつけず。
 
 そしてそのまま迎えた9回裏、マリーンズ守護神益田から先頭T-岡田がシンカーを救ってライト前ヒットで出塁する。続くは6番安達、初球セーフティーバントがファウルに。ネクストバッターズサークルに途中出場小田の代打頓宮がスタンバイしている場面で、マリーンズバッテリーはバントしにくい高めのストレートを投じたところ、安達はそのままヒッティングでレフト前ヒットで無死1・2塁。これで代打頓宮はなくなり、かつて9回の男の異名をとった小田がそのまま打席へ。どう考えてもバントに違いない場面、ベンチからサインが出る。ファーストとサードが極端なバントシフトとダッシュを見せたところで、小田は初球のストレートをバスター、打球は一塁線に入るフェアでタイムリーツーベースとなり同点。この時点で規定によりコールドゲームとなり、珍しいサヨナラ同点タイムリーヒットで試合終了となった。
 
 今日の時点でも打線は決して状態が良いとはいえず。それでも投手リレーが冴えわたり試合を壊さなかった。そしてシーズン最終戦に度肝を抜かされた2ランスクイズをも遥かにしのぐ、今シーズン15打数1安打の控え野手で一気に仕掛ける大胆さ。ここ一番鬼手の連続、これがハマるとインパクトあるし、そして面白い。選手もファンも、野球の楽しさを満喫する今シーズンである。そして日本シリーズではスワローズとの対決。中嶋監督のインタビューで「やり返す」「神戸で決めたい」と答えるあたり、秘めた思いが見えたと同時に、かなりの苦戦を強いられそうという覚悟も垣間見えた。さあ、日本の頂へ!
 
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