今年も残すところあと僅かとなりましたね。
さんじゅうウン年の人生の中で精神的に
一番しんどかった一年だったかもしれません。
今だから少し文章にできるようになりましたが
3月11日の東日本大震災はテレビに映されるあまりの惨状に
声も出せないくらいにショックを受けました。
もう、ずっと心臓がバクバクしっぱなしでした。
しばらく何も出来ずただただ日本の報道に
食い入る日々を送りました。
亡くなった方の冥福を心からお祈り申し上げると共に
まだまだ、不自由な暮らしを強いられている方々に
お見舞を申し上げたいと思います。
私の知人、友人、家族も被災しました。
普段どおりの生活に戻るには、しばらくの時間を
要した人が多数でした。
でも私のまわりの人は、みんな言うんです。
自分よりもっと辛い思いをしている人がいる！
だから、これぐらいなんてことない！って。
みんな、本当に強かったです。
そんな、彼らに、逆に私が励まされました。
夏に日本に帰った時に、津波で大きな被害を受けた
岩手県の野田村というところに、お花を植えに行きました。
また同日、津波で押し流されて骨組みだけ残った
体育館での復興イベントにも参加させて頂きました。
床もドアも壁も流されて屋根だけ残る建物。
体育館から海まで1直線でキロぐらいでしょうか
全てものが押し流されて、荒野となってしまった光景は
筆舌に尽くし難い光景でした。
イベントの最後に、復興の願いをこめて
カウントダウンの声に合わせて
被災者・支援者、みんなで風船を飛ばしました。
あっという間に風船達は空に消えましたが
風船を飛ばした後の人々の顔には笑顔がありました。
なんだか、地上にあった悲しみまでも
風船が空に運んでくれたかのような、雰囲気を感じました。
あの光景は、一生私の記憶の中から消えることはないと思います。
2012年、新年におかれましては、沢山の幸せが皆さまの元に訪れますように！
