私が半導体の営業マンだった頃、
年中行事のように恐れられていたのが、
顧客からのコストダウン要請。
これほどまでに憂鬱なイベントは他にありませんでした(笑)
なぜかって?
それは、一回きりで終わる話じゃないからです。
ある会社によっては、
コストダウンは、「挨拶」と同じだ!
といってた会社もありました(笑)
さて、このコストダウン、
個人が家電を買う時に「ちょっとだけ値引きして?」と、
聞くのと同じような感じのビジネス版です。
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長期戦のコストダウン
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ただ、こちらはもっと高度な心理戦が展開されます。
特に記憶に残っているのは、ある年の11回に及ぶ打ち合わせ。
この数だけ見ても、どれだけお互いに譲れない戦いだったかがわかりますよね。
営業である私も、お客様も、お互いにプロの域。
ただし、このプロセスの中で私がいつもぶつかる壁がありました。
それは、どれだけ頑張ってコストダウンしても、
顧客からの「ありがとう」の一言がないこと(笑)
更には、「まだまだ足りない!」と、
まるでおかわりをねだる子どものように追加要求が来るのです。
しかも、こちらは苦労してコストを削ったのに、お礼どころか怒りの声が…。
この「感謝されないコストダウン」は、私にとっての十字架。
ただ、これも営業の仕事。顧客が他社に目移りしないように頑張るしかありません。
でも心の中では、「せめて“ありがとう”くらいは言ってよ!」と叫んでいます。
そう、心の中ではね。
この話を聞いて、皆さんはどう思いますか?
もし私が「ありがとう」をもらう方法を知っていたら、
きっと今頃は…いや、やっぱり難しいですよね。
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