先日、息子を保育園に送って、家に戻ってきた時のこと。

自宅マンション入り口にある集合ポストを開け、新聞を取ろうとすると、チャリーンと何かが下に落ちる音。
何だろうと見てみると家の鍵だった。

うちで使っているのと同じディンプルキー。

一瞬にして色んな予測が頭をめぐる。

その1、旦那が置いていった説。

その日、いつもと同様にごく普通に家を出ていった旦那。
実は、以前より妻の態度や性格に嫌気がさしており、離婚したいと考えていた。

子どもは可愛い、でも・・・
このまま妻と一緒に生活していたら自分が壊れてしまう。
事件になる前に出て行こう。

そう決意した博史(仮名)は、妻に気が付かれないように、裏で少しずつ準備をし、家出を決行した。

家出の朝、何も知らない妻は相変わらずの態度。
『早くしなさいよ!トロくさいわね!』

仕事の疲れが取れず、体調がすぐれない博史に、優しい言葉をかけるどころか追い立てるようにきつい言葉を浴びせる。

『パパ~』

博史のことが大好きな長男は、出勤前のわずかな時間でも遊んで欲しいらしく、博史の足元にまとわりつく。

『ふんふん!ぷぎゃー!』

まだ話せないが、これまた博史のことが大好きな長女も、両手足をばたつかせ、博史に笑顔を見せる。

思わず涙ぐむ博史。
こんな可愛い子たちを残して、俺は、俺は・・・

心を鬼にして、家を出る博史。
ごめん、落ち着いたら必ず迎えに来るから・・・!!

ポストに鍵を入れ、この鍵を見れば妻も悟るだろうと足早にマンションをあとにする。

・・・

ないないないない。
それはないわー。

確かに私の旦那への態度はひどいもんだけど。

その2、他の部屋に住んでいる人が、間違えてうちのポストに入れてしまった。

一人暮らしをしている人の部屋に、恋人とか友達が泊まったんだけど、家主の方が朝早くに出ていかねばならず、後から出た恋人だか友人だかが、鍵を閉めてポストに入れた。

その3、空き部屋の鍵を、管理会社が間違えてうちのポストに入れてしまった。

そんなマヌケな管理会社いやですね。

ひとまず旦那に相談したら、大家さんに預かってもらうか、管理会社に相談してみてとのこと。

やはり旦那の家出ではなかったようだ。

うちの大家は生きているのか死んでいるのか(生きています、今朝見かけました)分からない高齢の女性で、簡単に言うと役に立たない(失礼ですが本当に役に立たないので。その話はまたいずれか)ので、管理会社に相談することに。

管理会社に連絡すると、2時間後くらいには取りに来てくれた。
他の部屋の人が間違えてうちのポストに入れてしまったとのこと。

たいしたオチなく解決したわけだが、これを機に旦那への態度を改めようと思った。
家出されても文句言えない状況なので。

よろしければ応援クリックお願い奉ります。