- ファーザー・アロング/ザ・バーズ
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1971年発表。11作品目で、前作の勝手なアレンジにむかついたのか初のセルフプロデュース。そいでラストアルバム。
過渡期のような危うさや妙な面白さはなく、どっしりとした作品に仕上がっている。
もちろんByrdmaniaxのような煌びやかなアレンジはなく、飛びぬけて目新しい音楽ではないけれどもバーズらしい。
アルバムを作った時点で「終わり」を意識してたんだろうか。
オリジナルメンバーで再結成するために、このバーズは解散したようなもの。もったいないなぁ。
(再結成は再結成で、同窓会的な面白さはあったけれど)
最後だから言うけど、後期はキム・フォウリーとスキップ・バッティンのソングライティングに頼りすぎ感がある。面白い曲もあるけれど、妙な曲が多すぎてバーズが変な色になった。と自分は思うんだ。
最後のジャケットだけれど、単色のすっきりとした、それでいてぼんやり暖かい色味が素晴らしい。
CDだとモノクロだけれど、手元に有るレコードはセピア色で、さらにそちらのほうが良いなぁ。
全員マッシュ風の髪型でスタートし、全員毛と髭が茂り放題で締める。統率の取れたバンドでした。
丸刈り期とかも見てみたかったね!
ジャケ写の人物は左から、ジーン・パーソンズ、スキップ・バッティン、ロジャー・マッギン、クラレンス・ホワイト。
Roger McGuinn: guitar/vocals
Gene Parsons: drums/guitar/harmonica/steel guitar/banjo/vocals
Clarence White: guitar/mandolin/vocals
Skip Battin: bass/piano/vocals
producers: The Byrds
engineer: Mike Ross
01. Tiffany Queen - Roger McGuinn
(ティファニー・クイーン)
リードボーカルはマッギン。演奏はハードなのに、歌はへろへろべろべろしていて、対比が面白いよ。
02. Get Down Your Line - Gene Parsons
(ゲット・ダウン・ユア・ライン)
リードボーカルはジーン・パーソンズ。
03. Farther Along - Arr. Clarence White
(ファーザー・アロング)
リードボーカルはホワイト。素晴らしすぎるボーカルとマンドリンは卒倒レベル。今すぐ倒れろ。
コーラスも良い。何とも言えない清らかさ、暖かさがある。
04. BB Class Road - Gene Parsons / Stuat Dawson
(B.B.クラス・ロード)
リードボーカルはジーン・パーソンズ。アップテンポで、珍しく、がなるような雄雄しいボーカル。ガラスの鈴の音のようなものが入るな?と思ったら、ガラスの割れる音だそうな。
05. Buglar - Larry Murray
(ビューグラー)
リードボーカルはホワイト。マンドリンの音がかわいい。say good bye.
06. America's Great National Pastime - Kim Fowley / Skip Battin
(コーラとアメリカ人)
リードボーカルはバッティン。もう明らかにバーズではなくキム・フォウリー&スキップ・バッティンの曲だけれど好き。騒がしくて楽しい。
07. Antique Sandy - Clarence White / Gene Parsons / Jimmi Seiter / Roger McGuinn / Skip Battin
(アンティーク・サンディ)
リードボーカルはマッギン。この曲ぼやけてる。
08. Precious Kate - Kim Fowley / Skip Battin
(愛するケイト)
リードボーカルはマッギン。
09. So Fine - Johnny Otis
(ソー・ファイン)
リードボーカルはだれ?何度聴いても分かりません…。
10. Lazy Waters - Bob Rafkin
(レイジー・ウォーター)
リードボーカルはバッティン。
11. Bristol Stream Convention Blues - Clarence White / Gene Parsons
(ブリストル・スティーム・コンヴェンション・ブルース)
インスト。楽しいブルーグラス曲。
--- Bonus Tracks ---
12. Lost My Drivin' Wheel - David Wiffen
(ロスト・マイ・ドライヴィン・ホイール)
リードボーカルはマッギン。
歌もギターもその他の演奏も伸びやかで気持ちいい。これがアウトテイクだなんて!
13. Born To Rock'n'roll - Roger McGuinn
(生まれながらのロック稼業)
リードボーカルはマッギン。わりかしポップ。
14. Bag Full Of Money - Jacques Levy / Roger McGuinn
(バッグ・フル・オブ・マネー)
リードボーカルはマッギン。
後のソロバージョンのほうが好きだよ。