Farther Along | とりたちのこえをきく

とりたちのこえをきく

気が向いたときに更新。

自分用メモと感想置き場です。The Byrdsとか好きです。

ファーザー・アロング/ザ・バーズ
¥1,785
Amazon.co.jp

1971年発表。11作品目で、前作の勝手なアレンジにむかついたのか初のセルフプロデュース。そいでラストアルバム。


過渡期のような危うさや妙な面白さはなく、どっしりとした作品に仕上がっている。
もちろんByrdmaniaxのような煌びやかなアレンジはなく、飛びぬけて目新しい音楽ではないけれどもバーズらしい。
アルバムを作った時点で「終わり」を意識してたんだろうか。
オリジナルメンバーで再結成するために、このバーズは解散したようなもの。もったいないなぁ。
(再結成は再結成で、同窓会的な面白さはあったけれど)


最後だから言うけど、後期はキム・フォウリーとスキップ・バッティンのソングライティングに頼りすぎ感がある。面白い曲もあるけれど、妙な曲が多すぎてバーズが変な色になった。と自分は思うんだ。

最後のジャケットだけれど、単色のすっきりとした、それでいてぼんやり暖かい色味が素晴らしい。
CDだとモノクロだけれど、手元に有るレコードはセピア色で、さらにそちらのほうが良いなぁ。
全員マッシュ風の髪型でスタートし、全員毛と髭が茂り放題で締める。統率の取れたバンドでした。
丸刈り期とかも見てみたかったね!
ジャケ写の人物は左から、ジーン・パーソンズ、スキップ・バッティン、ロジャー・マッギン、クラレンス・ホワイト。


Roger McGuinn: guitar/vocals
Gene Parsons: drums/guitar/harmonica/steel guitar/banjo/vocals
Clarence White: guitar/mandolin/vocals
Skip Battin: bass/piano/vocals

producers: The Byrds
engineer: Mike Ross


01. Tiffany Queen - Roger McGuinn

 (ティファニー・クイーン)

 リードボーカルはマッギン。演奏はハードなのに、歌はへろへろべろべろしていて、対比が面白いよ。


02. Get Down Your Line - Gene Parsons

 (ゲット・ダウン・ユア・ライン)

 リードボーカルはジーン・パーソンズ。


03. Farther Along - Arr. Clarence White

 (ファーザー・アロング)

 リードボーカルはホワイト。素晴らしすぎるボーカルとマンドリンは卒倒レベル。今すぐ倒れろ。
 コーラスも良い。何とも言えない清らかさ、暖かさがある。


04. BB Class Road - Gene Parsons / Stuat Dawson

 (B.B.クラス・ロード)

 リードボーカルはジーン・パーソンズ。アップテンポで、珍しく、がなるような雄雄しいボーカル。ガラスの鈴の音のようなものが入るな?と思ったら、ガラスの割れる音だそうな。


05. Buglar - Larry Murray

 (ビューグラー)

 リードボーカルはホワイト。マンドリンの音がかわいい。say good bye.


06. America's Great National Pastime - Kim Fowley / Skip Battin

 (コーラとアメリカ人)

 リードボーカルはバッティン。もう明らかにバーズではなくキム・フォウリー&スキップ・バッティンの曲だけれど好き。騒がしくて楽しい。


07. Antique Sandy - Clarence White / Gene Parsons / Jimmi Seiter / Roger McGuinn / Skip Battin

 (アンティーク・サンディ)

 リードボーカルはマッギン。この曲ぼやけてる。


08. Precious Kate - Kim Fowley / Skip Battin

 (愛するケイト)

 リードボーカルはマッギン。


09. So Fine - Johnny Otis

 (ソー・ファイン)

 リードボーカルはだれ?何度聴いても分かりません…。


10. Lazy Waters - Bob Rafkin

 (レイジー・ウォーター)

 リードボーカルはバッティン。


11. Bristol Stream Convention Blues - Clarence White / Gene Parsons

 (ブリストル・スティーム・コンヴェンション・ブルース)

 インスト。楽しいブルーグラス曲。


--- Bonus Tracks ---


12. Lost My Drivin' Wheel - David Wiffen

 (ロスト・マイ・ドライヴィン・ホイール)

 リードボーカルはマッギン。
 歌もギターもその他の演奏も伸びやかで気持ちいい。これがアウトテイクだなんて!


13. Born To Rock'n'roll - Roger McGuinn

 (生まれながらのロック稼業)

 リードボーカルはマッギン。わりかしポップ。


14. Bag Full Of Money - Jacques Levy / Roger McGuinn

 (バッグ・フル・オブ・マネー)

 リードボーカルはマッギン。

 後のソロバージョンのほうが好きだよ。