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自治

 あんまりてきとーな記事ばかり書いても仕方ないので、来年実際に公務員試験で市と県どっちを受けるにしろ、地方自治が大きく変わる時期に働くことになるわけなので、勉強がてら地元の新聞社主催の熊本市政令指定都市化についてのフォーラムに行ってきました。

 新潟市の市長さんの実務的な話は結構参考になりましたが、実際熊本の未来について考えるとまだまだ釈然としない面が多く、参加者の大半が高齢の方ばかりだったことも、住民の自治意識レベルの問題がまだまだこれからの課題であることを強く感じました。この問題の根幹は生活者自治にあるので、そういった機運を高めていく努力が色んな形でまだまだ必要だろうと思います。(とここで書いてもあまり仕方の無い話だけど)

 この地方自治の問題は、結局突き詰めれば熊本の存在意義について問われているのだと考えるべきで、その議論無しにまちづくりは進まないだろうと思います。これは、今後新幹線なんかが来て人の流れが確実に変わる時に熊本は何を提供できるかという議論でもあるし、九州、全国、世界というより広い観点における熊本のアイデンティティ、特性、財の相対的な価値を住民自身がまず見極めないことには、具体的なまちづくりは行えないということでもあると思います。

 そこで、漠然と思ったんだけど、俺なんかは熊本はスリーピングタウン(笑)を目指すべきではないかと思います。イメージとしては、暮らす人々や訪れる人にとって、何か特別にある訳ではないけれど、自然が豊かで、居心地の良い、のんびりしてる街。安易だけど、福岡みたいに経済的に発展しようたって効率的でないし、まず無理でしょう。今は厳しく言えば何もないし。他の県とはそれほど差は無いのかもしれんけど、新幹線でつながった時、福岡へのアクセスだけでなく、九州の中心に位置していることは他県へのアクセス面でも優位性が出てくるんじゃないかなと。ようは九州人の暮らしの拠点になれないかなと。まあ実務的なことがほとんど分からないのであんまり言っても仕方ないけれど、何も既存の狭い観点で考える必要はないと思うし、一つ大きなコンセプトは持つべきなんじゃないかなと思います。それに、こういう形の議論がほとんどされてないのもどうなんだろうかと思います。イメージっていうのは絶対大事なことだと個人的には思うけれど。

 熊本ってどんなところ?と人に聞かれて、人が良いです、水がうまいです、阿蘇があります、馬刺し、焼酎が有名です、みたいな話じゃもうないはずだし、これからの地域開発を進めるにあたってはもはや伝統や風土なんてレベルの話に終始してたってしょうがないんじゃないでしょうか。自治を進めることは厳しい競争にさらされていくことであるし、適者生存は自然の原理であって、その為に周辺地域とのより実質的な連携の観点から物事を考えていかなくてはいけない。適切な役割の分担を特に県民性、土地特性の観点から考えていくことも必要なことだと思います。これは理想論に過ぎないけれども、長期的な観点に立てば、これからの住民一人一人の利益に必ず関わってくる問題だし、主体性を持って行政に参加することと、客観的な観点から行動することが誰にとっても必要な時代になっているという認識を持つべきだと思います。

 だからこそ自治体は徹底的な情報公開と議論の場を設けていくべきだと思うし、政令指定都市の実現を叫ぶことは結構だけれど、もっと本質的な問題認識もどんどん外へ発信すべきだと思います。政令指定都市になってすぐ何かが変わるって話では全然無いし、現実の問題としてとても苦しい変化の時代でもあるはず。そうした認識の共有こそ、生活者自治の第一歩だと思うし、今後の様々な改革をスムーズに進める上で欠かせない用件であると思います。

地域の生活者一人一人が合理的な判断を先延ばしにし、一つ一つ行動を積み重ねる努力を怠れば、存続さえ危うくなるという認識をどれだけの人が持っているか。実際のところは分からないけれど、一部の人間、機関へ権力集中の結果がどんなことになるのかなんて嫌でも見せられてきたわけだし、いつまでも他人任せでいることはできないんだから、むしろ前向きに考えて行くべきなんじゃないかと思います。自分もできるだけ勉強しとかんといかんなぁと思いました。

いきなりまじめな話でした。

まあ、厳しい面ばかり見えてくるけれど、前向きに考えていきたいと思います。
前向きに考えれば楽しいこともいっぱいある気がするので。