ビジネス本とはまったく違うのですが、


事業を創るということの実践本として稀有な読み応えのある本。


近くの図書館で偶然、通った棚にあった、図書館関連の本。いや、めっけもの。

町立図書館をつくった!―島根県斐川町での実践から
¥2,100
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表紙のコピーもこの本を著すスゴクいいこと書いてあります。


「人口2万8000人の町にはどんな図書館がふさわしいか、町民と職員が

協議を重ねて実現した、基本計画から建築、資料収集、サービス提供までの

実践記録の増補・改訂版」


要は数多あるビジネスプランニングと実践の話が漏れなく書かれています。


・事業計画を作る、

・いいサービスを創る、

・適切な告知やプロモーションを行う、

・事業推進のためにじっくりと関係者やユーザーを巻き込む、

・サービスを発展・拡張させていく、

・ユーザーの声を反映させる、

・ネットなどの最新システムを組み込む、

・運営・自立的な組織を構築する・・・


驚きました。事業を創るということのプロの図書館運営者です。


著者は今は新たな自治体の図書館運営準備室で動き始めています。


日本ではプロ社長マーケットや幹部人材のエグゼクティブサーチ市場がまだまだです。


もっというと、公共行政の運営幹部市場など存在さえないでしょう。


あるとしたら、中央官庁からの落下傘か、著名人、タレントなどでしょう。


著者のような人にプロ行政マンとして、すごく活躍して欲しいと思ったりしました。


少し具体的な内容に触れると、

・公共サービスとしての町立図書館としての立ち位置 → ポジショニング

- 一部の人(例えば受験生に占拠される、一部のサークルの人々にとどまらないような方向付け。


・先行している優良サービス事例の収集、ビジョンやゴール設定


・理念の浸透


・行政、住民、

- 承認プロセスやステークホルダーの効果的な巻き込み → 優良顧客化


・サービス開発

- 「ブックファースト」サービスの開発で母親と赤ちゃんから獲得、生涯ユーザー化


・利用率のアップ施策


・新規ユーザー獲得


・運営


・地域の学校との連携


・Webなどによるシステム構築


図書館運営的な本の顔つきで、図書館司書や公務員の方が見ると、その通りなんですが、


ビジネスプラン構築とその実施プロセス、さらに運営、発展、継承が、具体的に誠意をもって、


しっかり描かれている稀有な本です。ビジネス本でないからさらに興味をそそりました。


現状の反省や将来的な展望まで、いろいろな思いも含めて描かれていて、


タイトル通り、「図書館をつくった!」というすばらしい実践活動の記録です。


行政サービスを見る目、参画する視点が変わる感じがします。


私としては、夏の読書感想文はこれで書きますね(笑)