昨日の北京オリンピック開会式、結局オープニングから聖火点灯までほぼ全部見ました。
映画監督・張芸謀の演出が見たかったのと、200を超える国・地域の入場が見たかった。
なんといっても、スポーツ、メディア、政治、ビジネスが絡む最高のイベントだし。
孔子の「朋有り、遠方より来る、 亦悦しからずや」で歓迎の意を表し、スタート。
各種の群舞、演奏、花火演出、モダンダンスと習字の合体パフォーマンス、北京市の全体を使って、
足跡型の花火が次々にメイン会場に接近。。。
気分としては、満漢全席(食べたことはありませんが…)のように、どこまでもどこまでも
料理=出し物が出てきて、すごいのは良く分かったんですが、もう食べられませんというくらいでした。
演出技術としてもLEDの多用、デジタルサイネージなど先端ものがあふれているようでした。
いやはやすごいですね。ものすごい花火も含め、たっぷり4時間以上。長かったが堪能しました。
ちょっと、イベント体験的な側面から思ったこといくつか。
■思ったこと①:国威発揚
やっぱり、オリンピックはどの国でも、特に国際社会でのプレゼンスを上げたり、誇示したい
国にとっては、ほんと国威発揚というか、自国民の気持ちを盛り上げて、熱狂させる
ものすごい象徴的なイベントだと改めて実感。国際政治的にも経済的にも重要な意味あり。
オリンピック、サッカーW杯は政治と分かちがたいものですが、大国・中国なので、尚更に。
■思ったこと②:国民国家統合の共時体験
今回の開催では、民族問題、環境問題、テロ危機、などいろいろ国際的にも中国は
つっこまれ、逆に中国人(というか漢民族か)は反発…、というような状況ですが、今回の開会式は
中国人にすごい自信を与え、国民国家統合のものすごい契機(引締めかな)なると感じました。
象徴的なのは、開会式の演出で、紙、羅針盤、印刷術といった文明を示す発明は中国から生まれた、
という演出などはまさに、そのあたり。中国の自信、誇りを世界に向けて謳い上げる、など。
※ちょっとここでは国民国家論などの議論は控えます。長いし、ややこしいので(汗、、、)。
■思ったこと③:唐の時代の再現か
入場行進を見ながら、唐の都には、世界各地から使節団や留学生が勢ぞろいして、
皇帝に謁見していた光景は、きっとこんな感じだったのだろうか、と想像したのは私だけでしょうか?
これまでで最高の80ヶ国を超える元首・首脳があつまり、200を超える国・地域が
入場しているのを見ていて、演出効果としても、皇帝への朝貢の光景が再現されたかの
ような錯覚を覚えました。いやはや、胡錦濤主席が皇帝に見えてきました。
オリンピックという最強メディアを使って、世界中の人々に印象付けてた感じがします。
私を含めた視聴者は、その陪席者かのような気分かも?
皇帝の威光の射程を計算している中国の演出恐るべし。
■思ったこと④:日本は平和でいいところ
オリンピックが政治と分ちがいたのは、言うまでもないですが、大国・中国の国内事情
いろいろある中で開催されています。
中国には55の民族がいますが、漢民族以外54民族の人口比は6-8%くらいなのですが、
We United!という感じをものすごくビジュアルに国際的に、国内的に演出していたと思います。
少数民族の大半は隣接国に同じ民族が住んでいて、中国としては、民族問題、資源問題、
国防問題、あるので、民族融和の演出もしっかりやっています。
折りしも、昨日は、ロシアとグルジアで一部地域の独立運動をめぐって戦闘が始まりました。
200を超える国・地域の入場を見ていても、宗主国と旧植民地などいろいろな国の
来歴がうかがえて、国際政治の難しさとそうした中を進めていく政治の現実を見た気がします。
国、言語、民族の多様性やそれゆえの困難さを想像するに、日本は平和でいいと感じました。
ちょっと感傷。。。
■思ったこと④:NHKアナウンサー不勉強なのでは…
ちょっと残念だったのは、開会式実況のアナウンサーがコメント間違いだらけな感じだったとこ。
選手名や注目種目などスルーしたり、遅れたり、入場国の国家元首が写っても特に何も言わないし。
普通、NHKなら各国の元首や主要選手、注目種目の一覧は持って中継に臨んでいそうだが…
国際映像と何かしら技術的なギャップがあったのかも知れないが。
緊張していたのか、なぜか?のビックリコメントは、シンガポールの入場時に、
「シンガポールというのは「ヤシのまち」という意味です」と紹介して、
「失礼、獅子のまち」の意味です」と急いで修正してました。
う~ん、まあ、ご愛嬌なんですが、マーライオンの国なんだから、獅子でしょ、そりゃ。。。
と、国家イベントの狙う効果の分析はこのくらいにして、まずは谷亮子の金メダルに期待しています!