落語、いや立川流という生き方を選んだ、立川談春の濃密な青春ストーリー。


弟子から見た、立川流、立川談志、そして談春のストーリー。


立川談志関連本はあまたあるが、これは出色。立川流のあり姿を教えてくれる。

と同時に、談春は名人への道を歩んでいると思ってしまうまでの表現力。


赤めだか/立川 談春
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この本で描かれるのは、二つ目、真打への夢、焦り、同期後輩に対する葛藤、師匠への思い…



「落語とは人間の業の肯定」と喝破する立川流の濃密な空間が生んだ、


現代の奇跡的な一門の空間。

一度だけ立川談志の話を見ましたが、とんでもない芸の奥深さ、常識はずれの破天荒さ、


時に見せる恥ずかしがるような不器用さ、などの背景も少しわかった気がします。


談志の揺れる心や、弟子を思う深い心など、うらやましいまでの青春ストーリー。


弟弟子の志らくとの話、小さんと談志の秘めたストーリーなどなど、涙なしには読めないです。

しかし、驚くべきは談春の文章。


思いのこもった筆致は、大げさに言うと、すでに青春文学の古典になりえると思った。


ここ数年、TVドラマ(「タイガー&ドラゴン」)、映画(「しゃべれどもしゃべれども」)、大銀座落語祭など

落語への注目も集まってきている。落語ファンの私としては、もっともっと広く、広まってほしい。


この本もきっとその一部になると思う。



タイトルの由来は読んでのお楽しみ!