もうすぐ4月。今年もまた、新人研修が始まる時期が来る。


ふと、昨日の日経記事(「生き残れるかネット広告仲介」)を読んで、

これからのコミュニケーション業界は、混沌の中からたくさんの


「クロスメディアネイティブ」と呼べる人材が生まれてくるのではないかと思った。


クロスメディアを当たり前のものとして、これまでのしがらみにとらわれない、

新しい生き生きとしたコミュニケーションビジネス人材。新しいタレントを持った人材。

昭和30年代にテレビが生まれてきたときも


私の試案ではこんな感じの定義かと思う(きっとどんどんチューニングされると思う)。


  ブランドやマーケティングのクロスメディア目標をキッチリ、クライアントと設定できる力を持つ。


  ユーザーや消費者のインサイト(本音)を踏まえて、気持ちと動かす、行動を引き起こす

  アイデア創出と統合的なコミュニケーションデザインを実施実行する。


  メッセージ、メディア、技術の最適なスタッフプロデュースを図り、メディアプラットフォームに

  とらわれない、測定とチューニングをキッチリと行いPDCAサイクルを実践する。


  そして次を生み出すワクワクする、世の中と業界を刺激するビジネスを生み出していく。


うん?これは自分のありたき姿でもあるな。

 

総合系広告会社、ネット広告会社、メディア企業、PR会社、テクノロジー会社、リサーチ会社…

技術の進展、マーケットのオープン化、低コスト化…

情報奔流、コミュニケーションの変化…

環境も変わるし、人の情報受容度やビヘイビアも変わる、ビジネスのモデルも変わる。


もちろん1人ですべては大変だし、専門性がある上で、全体の見通しが立てられる人材の

育成が今後のカギだと思っている。いかにいいコミュニケーション人材をたくさん育てられるか。


仲介やメディアありきの提案から、コミュニケーション全体を組み立てる能力。

このあたりの人材論は、ADKの横山さんがしきりに啓蒙されていて、私も参照してます。


今、私も思っているシナリオは、ネット広告会社からのクロスメディアの動きと

総合系大手からクロスメディアの動きが、ここ1-2年でバチバチと交じり合い、刺激し合い、

人材もどんどんマージしていくという流れ。


そこで新しい事例と、「クロスメディアネイティブ」人材が産まれると思う。


あと少しの時間で、メディア調達の自由度やデータ活用の自由度も格段に変わると思う。

だからこそ、そうした同質環境でこそ、全体を考えるマーケティング構想力とコンテクストを

デザインするクリエイティブ力が問われると思う。


さて、自分も変わっていかなくちゃ。

また自分なりの新しい人材を創る、研修プログラムを考えなくちゃ。