MICHAEL KORS
1981年アメリカで創業したファッションブランドです。
■幼少期から類まれな才能を発揮
1959年アメリカで生まれた「マイケルコース」は、幼い頃からファッションに強い興味を持っていた子供でした。
両親が離婚し、その後母親が再婚する際には、母のウエディングドレスをデザインしたと言われています。
その後、ファッション工科大学に進みますが、身体で学ぶ事を選んだマイケルコースは、大学を中退し、ブティックLothar'sでアルバイトを始めます。
Lothar'sでは、レザーアイテムコレクションのデザインを担当するまでに才能を開花させます。
そして、デビューもしていないマイケルコースの才能をいち早く見出したのが、ドーン・メローです。ドーンは、GUCCIのクリエイティブデザイナーを務めた有名デザイナーですが、まだ無名の若者だったマイケルコースの才能を高く評価し、ブランドの立ち上げを助言しました。
■MICHAEL KORS 創業～破綻へ
1981年に自身のブランド「MICHAEL KORS」を立ち上げます。
アメリカの主要百貨店に並んだマイケルコースの婦人服は、瞬く間に人気となり、様々な賞を受賞します。
順調に歩んでいたマイケルコースですが、1993年に破産申請となってしまいます。
原因は、低価格ラインのライセンスを持つ会社が生産を停止してしまった為、大幅に業績が悪化してしまったからです。
しかし、その後LVMHからの支援を受け、1996年セカンドライン「KORS」をスタート。そして「セリーヌ」のクリエイティブディレクターを兼任する事となります。
■セリーヌの復活とともに再起
伝統を重んじるフランスブランドに、ニューヨークのテイストが加わった事により、セリーヌのイメージは洗練され、ブランドの若返りに成功します。
セリーヌの成功とともに、「KORS」の勢いも拡大していきます。
2001年 アクセサリーラインスタート
2002年 メンズラインスタート
2003年 CFDAメンズウェア・デザイナー・オブ・ザイヤー獲得
2004年 MICHAEL Michael kors を発表（Korsの後継）
2010年 CFDAジェフリービーン生涯功労賞受賞（歴代最年少）
■マイケルコースのイメージ
デビュー前にも関わらず、GUCCIのクリエイティブデザイナーに認められ、セリーヌをトップブランドに押し上げた実力と功績を持つ、マイケルコースですが、自身のブランド戦略には苦戦します。
ファーストラインと呼ばれる20万～30万円の価格帯の商品と、セカンドラインと呼ばれる4～5万円の価格帯の商品が混在して販売されています。
マイケルコースの名前でセカンドラインが販売されている為、ハイブランドというよりも低単価イメージが定着してしまいました。
「ブランド」とは、そのイメージを買うと言っても過言ではありません。
マイケルコースは、ラグジュアリーブランドとしてもイメージ戦略には失敗してしまいましたが、若者向けの戦略としては成功と言えるでしょう。
ブランドを構築し、長く愛され、イメージを保つことは非常に繊細で難しいですね。
マイケルコース スタッズショルダー マイケルコース 2wayショルダー
マイケルコース チェーンショルダー マイケルコース ミニショルダー
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