◆ブランドの元祖「GUCCI」

1921年グッチオ・グッチによりイタリアで創業した、言わずと知れたファッションブランド。

「GUCCI」という、デザイナーの名前を商品に入れた最初のブランドで、「ブランドの元祖」と呼ばれる。

 

 

◆「キャンパス地」と「バンブー」

乗馬をモチーフにした皮革製品が大ヒットし、創業数年で成功を収める。

しかし第二次世界大戦が始まり、皮革が使えなくなってしまった為、キャンパス地にコーティングを施したものを代用品として使うようになる。しかし、意外にもそれが人気を押し上げる事になった。

同時期に誕生したのが「バンブーシリーズ」。これも、代用品として使った「竹」が、後にグッチの代表的アイコンとなる程の人気となった。

 

◆「シェリーライン」・「フローラ」の誕生

1953年ミラノにオープンした頃、グッチの象徴であるシェリーライン(赤と緑のライン)が誕生する。

映画の仕事も行っていた、ロドルフォ(グッチの五男)は、映画の中で多くのGUCCI商品を使い、たちまち話題となる。

また、1960年代ミラノ店舗に来店した、グレース・ケリーに、ロドルフォが花柄のスカーフをプレゼントした事をきっかけに、「フローラ」シリーズが誕生する。

この頃より、オードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなど世界のセレブや、ハリウッドスター御用達ブランドとして認知される。

 

◆グッチ一族の崩壊

19753年、グッチオ・グッチの次男アルド・グッチの息子、パオロ・グッチが2代目社長に就任。

しかし、安価な大量生産を進め、ブランドイメージが悪化した事で、父アルドの逆鱗にふれ、パオロは追放される。

 

1970年代後半に、パトリッツィア・レッジアーニという女性が財産目当てに、パオロ・グッチのいとこであるマウリツィオ・グッチを誘惑する。

マウリツィオ・グッチの父親(グッチオ・グッチの五男ロドルフォ)は、女性の企みを見抜き反対するが、その反対を押し切って二人は結婚する。

その後、ロドルフォが亡くなり、グッチの株がマトリツィオに相続された。

妻のパトリッツィアは、グッチ全ての支配を企み、マトリツィオを操り始める。

追放され父を恨むパオロを丸め込み、アルド・グッチの息子たちの株を買い占め、アルドを経営から追放。

マウリッツィオが3代目社長に就任する。

 

パトリッツィアの野望通りに進んだが、経営の才能のないマトリッツィオと、デザインの才能のないパトリッツイアによる「GUCCI」は、どんどん経営を悪化させる。

 

ようやく、パトリッツィアの野望に気づいたマトリッツィオは別居し別の女性と暮らし始める。

しかし、経営悪化は止まらず、ついにブランドを売却する事となり、グッチ一族はブランドから追放される。

 

 

◆マウリッツィオの暗殺

マウリッツィオから離婚を迫られたパトリッツィアは、マフィアを雇いマウリッツィオの暗殺を企てる。

1995年3月27日、マウリッツィオは、朝オフィスに入る所で暗殺される。

そのわずか数時間後に、パトリッツイァは裁判所に行きマトリッツィオの住居の差し押さえを申請し、同居していた女性も強引に追い出した。

しかし、パトリッツィアの計画は発覚し逮捕。懲役29年の刑が確定。

刑務所に収監する際には、「私の宝石と毛皮は、私の行くところについてきます」と言い放ち、宝石や毛皮をまとったまま堂々と刑務所に入った。

しかし、刑務所収監中もマウリッツィオは特別だった。

「(刑務所の」勝利の囚人」と呼ばれ、刑務所内でフェレットを飼い、いつでも好きな人と面会ができる優雅な生活を送った。

番号でなはく名前で呼ばせ、働いた事がないという理由で社会奉仕活動も拒否。

そして、模範囚という事で刑期が短縮され、2017年に出所している。

 

 

◆「ハウス・オブ・グッチ」として映画化

これらのGUCCI一族の崩壊は、現在「ハウス・オブ・グッチ」として映画化されています。

悪女パトリッツィア役に、レディー・ガガを起用し、1970年から30年に渡る、陰謀・野望・裏切り・殺人・崩壊の真実が描かれています。

 

 

◆トム・フォードがデザイナーに就任(1990年~)

1990年、GUCCIのチーフデザイナーに、トム・フォードが就任。

2000年にはイヴ・サンローラン、グッチ全体のクリエイティブ・ディレクターに就任。

オールドグッチのデザインを踏襲し、現代風にアレンジしたデザインで人気を博す。

 

 

◆フリーダ・ジャンニーニがデザイナーに就任(2004年~)

FENDIのデザイナーを経て、2002年グッチに入社。

トムフォード退任後の、2004年~2015年GUCCIのクリエイティブ・ディレクターに就任。

フェミニンなGUCCIデザインや、GUCCI初の女性用香水をプロヂュース。

 

 

◆現在 アレッサンドロ・ミッケーレがデザイナーに(2015年~)

グッチ家の手を離れた「GUCCI」は、フランスを拠点とする「ケリング」に引き継がれている。

現在のデザイナーは、アレッサンドロ・ミッケーレ。

FENDIのシニア・アクセサリーデザイナーを経て、グッチに入社。フリーダジャンニーニに次ぐクリエイティブ・ディレクターだったアレッサンドロ・ミッケーレがデザイナーに抜擢されます。

これまでの、エレガントでモダンなイメージから一新。斬新で個性的、革新的なデザインは「GUCCI」の人気の幅を大きく広げます。

 

 

◆オールドグッチ

ドラマティックな歴史を経た「GUCCI」ですが、今はグッチ家は経営に携わっていません。

その為、グッチ家が手掛けていた頃のグッチ「オールドグッチ」の人気は非常に高いです。

 

 

ブランドの元祖と呼ばれた「GUCCI」の、骨肉の争い。

そして、たった一人の女性によって創業者一族が崩壊し、ブランドからの追放を余儀なくされました。

こうしてみると、パトリッツィアという女性の強欲さと狂気の恐ろしさを感じます。

しかし、トム・フォードをはじめ、数々の天才デザイナーの力で、GUCCIは再び息を吹き返します。

現在もなお、世界の一流ブランドとして君臨する。それが「GUCCI」の魅力ですね。

 

 

 

 

 

「リーゼント社長の教室」 ~Youtube~

 

 

 

 

 

 

 

「ブランド王ロイヤル」アプリがリリースされました!

 

初回ダウンロード特典・バースデー特典・ポイントなど、様々なサービスをご用意しております!!

 

みなさん是非ダウンロードしてね~

 

http://uplink-app-v3.com/app/download/sid/9023

 

ブランド王ロイヤル

 

〒160-0022 東京都新宿区新宿4-1-23新宿SKYビル1F

TEL  03-3351-8431

URL    http://www.brandouroyal.com

 

 

<アクセス>

JR新宿駅 新南口 徒歩1分

地下鉄丸ノ内線 新宿三丁目駅 E6出口 徒歩1分

 

※新宿高島屋のすぐそば。明治通り沿いです。