トランプ米大統領による初の国連総会での一般討論演説は、「米国第一」を含む、国連加盟各国の主権を尊重する自国優先主義こそが世界の「平和と繁栄」の実現に向けた国連の活性化につながると表明した。

 

また、北朝鮮が挑発行為をやめない場合は「北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」と警告。

今回の一般討論には、ロシア、中国、、ドイツ、インドは欠席したが、これまで国際協調には否定的だったトランプ氏が初めて演説。

 

「米国は大いなる強さと忍耐力があるが、米国と同盟国を守らなければならない時、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」と強い口調で牽制。「米国はその準備ができているが、できれば(軍事的行動は)必要でないことを望む」と語った。

 

これまで「アメリカ第一主義」を掲げ、国際協調には否定的だったトランプ氏だが、北朝鮮がアメリカ本土にも達するミサイル開発に成功した事が脅威となり、国際協調せざるを得ない状況に追い込まれた形だ。

 

圧力強化を強調する「アメリカ・日本」と、緊張緩和が対話に繋がると強調する「中国・ロシア」

の溝は深まったまま突破口が開ける可能性は非常に低いままだ。