日本人の死因ナンバー1である「癌」

やはり怖いですよね。

芸能人の方が、癌を発症され公表すると「がん検診にいかなきゃ」という意識が非常に高まります。

実際、欧米諸国、先進国の中でも、日本は最も検診率が低い、というのも事実です。

 

しかし、そもそも「がん検診」は本当に必要なのか?

という疑問が生まれます。もちろん早期に発見し、治療する事で、命を落とす事なく、長く健康に生きられるという事もあります。

しかし、がん検診の中には、推奨年齢に制限があると知っていますか?

その中のひとつが「乳がん」です。

 

国立がん研究センターによると、

国のガイドラインによると、マンモグラフィ単独法の推奨年齢は40~74歳、マンモグラフィと視触診の併用法は40~64歳とされています。なお、超音波検査をがん検診(対策型検診)として行うことは、どの年齢でも推奨されていません。

 

乳がん罹患率が高くない若い女性が乳がん検診を受けると、メリットよりもデメリット(害)のほうが大きいと判断されているのです。

 

1、、「放射線被ばく」

2、「偽陽性」

結果として乳がんではなかったのに、「要精密検査」とされてしまうことを意味します。乳がんの精密検査では、乳房に針を刺して組織の一部を採取する「針生検」が行われていますが、針で痛い思いをするだけではありません。深刻なのは「がんかもしれない」と心配になることで被る精神的な苦痛です。結果が出るまで不眠になってしまう人や、検査後もずっと不安に苛まれる人がいるのです。


3、「過剰診断」

これは「命を奪わない病変」をがんと診断してしまうことを指し、最も深刻だと言われています。

マンモグラフィ検診が普及した結果、「非浸潤性乳管がん(DCIS)」という超早期の病変がたくさん見つかるようになり、この中には、放置すると周囲に広がって命を脅かすものもありますが、そのままじっとして広がらないものもあるそうです。しかし、現代の医学では、どの人がどちらなのか見分けがつきません。

 そのため、「がん」を見つけてしまった以上は、過剰診断だったとしても放置できないので、ほとんど全員が、手術、放射線、抗がん剤、ホルモン剤などの治療を受けることになります。つまり、無用な治療を受ける可能性を排除することはできないのです。

米国の検診でこれまでに見つかった乳がんのうち約3分の1が過剰診断で、過去30年間に約130万人もの女性が、無用な治療を受けたと推計されています

 

日本乳癌学会も、2015年に改定した「乳癌診療ガイドライン」で、50歳以上のマンモグラフィ検診の推奨グレードをAからBに格下げしました。現在Bに格付されている40代は、今後推奨すらされなくなるかもしれません。

 

とはいえ、身近な人が癌になった時、自分も不安になってしまいますよね。

どちらが良いのか?判断は難しいです。検査はもちろんですが、そもそも病気にならないような生活を送る事が一番の予防ですね。

 

あとは、何でも相談できる「かかりつけ医」がいると、なお良いでしょう。

自分の身体の状況をよく把握してくれてる医師がいるだけで少し安心です。また、自分に合った検査など相談できますからね!