研修 認知症薬物療法 | brand  new!

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人生に起きること。
きっと何かの意味のあることだと思います。
辛くても、あたらしい自分になって、毎日を楽しみたい。

毎回、この先生のお話は勉強になるし、話術に引き込まれます。
備忘録です。


■介護職が心がけること
今年、介護事業所を辞めたところは60件も。
今後団塊の世代が増える2025年問題もあり。
介護職は知識と勉強が必要。頼りにされ、心を許せ、気付ける可能性が高いのは、デイの職員やケアマネよりも日々接するヘルパー 。気づければケアの質や取り組む姿勢が変わる。


■認知症とは
●認知症の要因 
認知障害につながる5種類の要因は、 身体的要因、心理的要因、環境的要因、個人的要因、支援者の要因があり。
糖尿病、高血圧、運動不足、肥満、うつ病、喫煙も。

●予防に必要なこと
運動。筋肉を使い骨密度をあげて血流を増やす。
水分。血流を促す。
呼吸法。脳が一番酸素を必要。

●認知症は老い
90歳以上の60%が認知症。
(最新のアメリカの研究)
老いと絡み合って認知症。老いがベース。

現在の日本
若年性認知症 14000人 
高齢認知症 460万人 
癌になる人 100年前 40人に1人 、現在45% 。
糖尿病 320万人
罹患者予備軍で6人に1人


■アミロイドβ
アルツハイマー病の患者の脳に「アミロイドβ」という異常なたんぱく質がたまる。
アミロイドβの蓄積は、科学的なもの(添加物、甘味料、保存料、トランス脂肪酸、 農薬等)を蓄積した状態への免疫反応という説がある。


■認知症の薬物療法と過敏症
前4剤とは、アリセプト、セレネース、レミニール、 メマリー。
アリセプトは、アセチルコリンという 物質を増加させる。過活動になることで認知症が改善したと思う。

老年医学会では薬は5剤までと言われている。
高齢者は薬が効きやすい。
薬物過敏の症状に気を付ける。
●徐脈
●嚥下障害 
●食欲不振 
●ふらつく  
●怒りっぽくなる 
よく見ておく。

下痢や便秘の症状が薬の影響か注意。
「排泄を制するものは介護を制す。」 腸の元気は脳の元気。
だが、本人の状態より家族の負担を優先してしまうこともあり。

介護職には専門性はあるが権限はなし。アドバイスはできる。
気がつける私たちでいよう。


■レカネマブとは
脳にアミロイドベータβタンパク質がたくさんできるとダメになるという仮説による。
レカネマブはアミロイドベータを除去する。300万円かかる。
認知症の初期で、ペット MRI で大丈夫だったら。
中程度以上の認知症はほとんど使えない。


■脳には「予備力」がある
NHK人体という番組から。
●脳が働く仕組みについて
ひらめき、思いつき、空気読む、経験など、どういう脳の機能が働くか。
人を認識する順序は
①視覚野→大まかな輪郭、おぼろげ 
②側頭部→顔領域で誰か認識する
③前頭前野→感情をコントロール、思い出す

脳には一千億個の神経細胞の繋がりがある。
生まれてからずっと一緒。赤ちゃんは繋がってない。大人になっていくに従って繋がっていく。
アセトロニン?…セロトニン…等数十種の神経伝達物質。種類と量に個人差がある。それが個性。

人間は、ほとんどの神経細胞を使わない。使うのはほんの一部。
主に使う神経細胞の他に、従の神経細胞あり、予備力となる。
神経細胞のつながりが悪くなるのが認知症で、タンパク質の量が増え血流が悪くなる。
刺激を与えていれば、他のところが動き出す。

ひらめきを引き出す
ひらめきのためには、何も考えないことが必要。
どういう時か?朝起きた時。
寝てから4時間で古い記憶が消去 。
起きる前3時間で記憶を整理。
脳の健康のために7時間寝ることが大切。

何も考えないことをデフォルト・モード・ネットワークという。
神経の伸びる先が大脳皮質。
ぼーっとしていると記憶の断片を結びつけるデフォルト・モード・ネットワークとなる。これは特に何もしていない脳の状態で、認知症ではできない。

どうやってぼーっとするかは人それぞれ 。お風呂(アルキメデス) 、シャワー (山中先生 )、自転車等。

先に大脳皮質に記憶がないとだめ。
ふっと出てきたこと、思いついたり、思い出したりを大切にする。
認知症は神経伝達物質が足りなくなりだめになる。画像や思い出、感情がダメになり、表情が乏しくなる。

予備力を使うためには、常に脳に刺激。  
違うことをやる。毎日同じ繰り返しではだめ。買い物も、いつも同じものばかり買っていてはだめ。新しいことにチャレンジする。
認知症にならないようにがんばる。
なったら助け合う。


特に印象に残った話を引用します。
■ナン・スタディについて
1986年に始まった『ナン・スタディ』というアメリカの修道女678名を対象とした研究があります。修道女たちは同じものを食べて、同じ生活をして、同じように年老いていきます。亡くなった時に脳を解剖したところ、アルツハイマー病の病理学的異常の有無とその方たちの認知機能にはほぼ関係がないという驚くべき結果になりました。
アルツハイマー病の病理学的所見が非常に強くても、大して認知機能に異常がなかったという人も多く、アルツハイマー病の病理学的所見がほとんどなくても、認知機能が低下していた人もいたようです。
では、亡くなる前の認知機能と関係していたのは何かというと、その人たちが若い頃に書いた手紙の内容との因果関係であるということがわかりました。20代の時に書いた文書、日記、手紙に複雑な文章を書いていた人は、認知機能に低下はなかったそうですが、「今日はご飯を食べて、寝ました」のような簡単な文章を書いていた人は低下していたそうです。
結論として、元々有していた能力というのは大事であり、若い頃から頭を使うということが、大切なようです。

引用:認知症ネット


私もここを目指そう!

あと、早く寝る泣き笑い