2015年9月27日13:04キックオフ@Pikaraスタジアム 天候:晴

讃岐 1ー1 京都


【京都メンバー】
GK清水圭介。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、バヤリッツァ、下畠翔吾。MF右から伊藤優汰、田森大己、原川力、駒井善成。FW有田光希、宮吉拓実。
SUB:杉本大地、山口智、内田恭兵、山瀬功治、佐々木勇人、フェホ、大黒将志
監督:石丸清隆

(選手交代)

58分、宮吉→大黒:ポジションそのまま。
60分、田森→山瀬:山瀬が中盤左に入り、駒井がボランチへ。
84分、伊藤→佐々木:ポジションそのまま。


【讃岐メンバー】
GK清水健太。DF右から藤田浩平、藤井航大、岡村和哉、小澤雄希。MF右から仲間隼斗、永田亮太、高木和正、沼田圭悟。FWアラン(69分:→森川裕基)、木島良輔。
SUB:瀬口拓弥、武田有祐、綱田大志、アンドレア、山本翔平、我那覇和樹
監督:北野誠


【審判団】
主審:井上知大 副審:唐紙学志、作本貴典


【得点】*サイドは攻撃側から見て
56分、仲間(讃岐1ー0京都):讃岐ゴールキックの競り合いからこぼれたボールを永田が拾い、右サイドからパスを入れる。バヤリッツァがカットするも、跳ね返りが原川と下畠に当たって、永田の足元にこぼれる。抜け出した永田のクロスを仲間が左足でダイレクトで合わせて決める。
65分、大黒(讃岐1ー1京都):左CK、山瀬のクロスをニアサイドで菅沼がすらし、中央で有田の腹に当たって落ちたボールを大黒が左足で蹴り込んで決める。

【警告】
讃岐:なし
京都:なし



シルバーウィークからの3連戦最終戦となりました。
ここまで4試合連続のドローゲームとなっている京都の今節はアウェーで讃岐との対戦。
讃岐も勝ち切れない試合が続いているようで、失点がリーグ上位の少なさではあるものの、得点力の低さから15位に。京都とは勝ち点差3でのゲームとなります。
連戦期間ですが、京都はサブも含めてメンバー変更はなし。この連戦でメンバーを大きく入れ替え、今節も前節からスタメン6人を替えた讃岐とは対称的なメンバー構成ですね。



流れを捕まえきれずに崩れるもドローに


序盤は讃岐のペースでした。
ツートップ目掛けて長いボールを入れ、こぼれ球にしっかり中盤が反応してマイボールにしようとします。
木島とアランのツートップは強さはそれほどないものの、スピードと運動量はありますし、京都の守備陣が引き気味に受けることに。
また、中盤を飛ばされて守備も定まりにくくなり、ファールも多かったですね。
奪いどころが定まらないと前にも行きづらく、讃岐に付き合ってロングボールを蹴り込んでは、失ってしまうことになってしまいました。
有田と宮吉もコンディションが悪そうで、ボールロストも多かったのも手伝ってしまいましたね。

しかし時間を追うごとに讃岐の運動量も落ち、ツートップへのロングボールもしっかり弾き返してセカンドボールも拾えるようになってからは京都が讃岐を押し込んでいきます。
讃岐も割り切って引いたこともあって、高い位置までボールを運び、攻め手を窺う展開に。
サイドを中心に切り崩しに掛かりましたが、パスのズレもあって前半のチャンスは少なかったですね。

後半になっても展開は変わらず。
ですが、ポジショニングの修正を施したか、しっかりパスコースに顔を出せるようになり、ボールの回りが良化。
讃岐も中盤でチェックに行けなくなっていたので、後半の立ち上がりに惜しいチャンスが巡ってきました。
しかしこれを決められないでいると、半ば事故のような形で抜け出され、失点を喫します。

ただ、試合の流れは変わっておらず、すぐさま大黒と山瀬を投入し、攻勢に。
セットプレーも含め、中盤の交代でバリエーションを付けられるのはやはり大きいですね。
そして山瀬のCKから大黒が決めて同点に。

このまま押し切れれば良かったのですが、連戦を固定メンバーで戦った影響か、75分頃からプッツリと全体の運動量や集中が落ちてしまいました。
中盤の守備はほとんどかからず、後方の守備も安易であったり人任せであったりといったものが目立ち、讃岐に何度も決定機を与えてしまいました。
この中でも集中を保ち、的確な飛び出しでブロックし続けた清水がいなければ、ダメージの大きい敗戦を喫するところでした。
試合は結局1-1のドロー。



修正の跡は見られるもののまずは心身のコンディション調整が必要



京都は5試合連続の引き分けとなりました。

岡山戦と同様に疲労の色が濃く、攻守に今ひとつ上手く行かない感じが出てしまったのは否めません。
特に、岡山も讃岐も、様々な事情はあると思いますが、連戦の中で大きくメンバーを変えていましたので、より終盤の運動量に差が出た印象も強かったでしょうか。
岡山戦を受けて、全く同じメンバーを送り出した石丸監督の判断には疑問が残ります。
もちろん、ただ変えれば良いというわけにも行かないところが難しいのですが・・・

悪いところばかりではなく、サイドハーフとサイドバックの関係性が前節に比べて良化した印象もありましたし、固定メンバーでやっているが故の良さもあります。
相応にペースを握って押し込んだ、後半開始から30分ほどの時間でリードを奪えていれば、疲労を乗り越えて押し切れたかもしれません。
ただ、疲労から来る単純なミスが序盤から続いていたことが後々効いていたようにも思えます。


こういった連戦下では、いかにしぶとく戦っていくかが重要であると前節のレビュー で書きました。
その意味で言うと、終盤に明らかに足だけでなく頭も止まってしまったのは危険な兆候。
タフにやり切るためには、技術的なミスがあってもプレーし続ける思考力が必要ですから。
そんな中でも勝ち点を得られたのは良かったというべきでしょう。
また、ここから残りのシーズンをタフに戦い切るための準備が再び必要となります。

とにもかくにも、まずは肉体的にも精神的にもフレッシュな状態に戻すことが必要でしょうし、次節までの1週間をいかに上手く使えるかが重要ですね。



―2015シーズン通算記録―
9勝10分15敗 勝ち点37 37得点 45失点
今節終了時点:19位

【ゴール】
15点:大黒
4点:有田、宮吉
2点:石櫃、ダニエル・ロビーニョ、バヤリッツァ、伊藤
1点:山口、駒井、菅沼、奥川、佐々木

【アシスト】
4アシスト:駒井、伊藤
3アシスト:キム・ナミル、有田
2アシスト:石櫃、宮吉
1アシスト:山瀬、内田、大黒、佐々木、原川、磐瀬

【累積警告】
3枚:ダニエル・ロビーニョ、磐瀬
2枚:山口、大黒、和田、駒井、バヤリッツァ、内田、有田、原川
1枚:佐々木、山田、宮吉、菅沼、キム・ナミル、ファン・ジンソン、伊藤、石櫃


*キム・ナミル、バヤリッツァ、石櫃は累積警告4枚による出場停止が一度あり
*宮吉、菅沼、磐瀬は一発退場による出場停止が一度あり