知名度を高めれば、強いブランドになる。
これはあながち間違いではありませんが、100%ではありません。
知名度とは、名前の知られている割合の事です。
名前を知っている、聞いた事があると回答した人の割合ですね。
果たしてこの割合が高いだけで、ブランドが強くなったと言えるでしょうか?
例えば、都道府県名で考えてみて下さい。
全国47都道府県名は、誰もが知っていると思います。
名前を知っている人の割合は、ほぼ100%に近いと思います。
つまり、知名度としてはどの都道府県も高いと言えます。
ところがこれが観光に行きたい都道府県となれば、全く違って来ます。
47都道府県名全て知っていても、観光という条件が付いた途端に、
名前が浮かんで来ない都道府県があると思います。
2022年の観光に行きたい都道府県ランキングの上位トップ3は、
北海道、京都府、沖縄県と、観光先としては
誰もが思い浮かべる都道府県が挙げられています。
逆に下位のトップ3は、茨城県、埼玉県、佐賀県となっていて、
観光地としてのイメージが弱いようです。
知名度は高いのに、頭の中に浮かんで来ない。
この事から考えると、知名度=ブランドは、成立しないと言えます。
必要なのは、知名度ではなく認知度の高さが
強いブランドを作るのに必要という事です。
認知度は名前だけでなく、
ある程度は内容も知られている状態でなければなりません。
つまり強いブランドというのは、単に名前が知られているだけではなく、
内容を理解されているという事です。
ブランドを構築するプロセスとして、知名度を上げる事は必要ですが、
同時に内容も伝わるようにして、認知度を上げる必要があるという事です。
思い出してみて下さい。
テレビや雑誌、インターネットでよく見たり聞いたりする名前だけど、
欲しいとか買いたいとは思わない商品ってありませんか?
結構、名前は知っているのにどんな内容のものなのか
理解していない事って多くないですか?
ブランドを構築する際には名前だけでなく、
「らしさ」を表すキャッチコピー等も伝える必要があるという事です。