最近、邦画をよく見るのです。

映画を見るなら絶対洋画派と言っていい程だったんですが

今年後輩と見に行ったキュンキュン邦画がきっかけで「日本語の美しさ」だったり「親近感」という物の描写だったりの虜になりつつある訳であります。

そもそも僕が洋画を好んで見る理由は

「非現実感」を味わいたいという事が大きくて

アメリカとか、外国とか、その街並みとか

外国人が喋る言葉とか、ファッションとか、

音楽とか、、、

とにかく日常的に過ごしていては感じられない物を感じる楽しみ、情報や知識を得る楽しみがあります。

映画を見終わった後に

「外国に行けばあんな街並みで暮らせたりするんだろうなぁ。」とか

「あんな服が似合う様に身体を鍛え直したいなぁ。」とか思うわけです。

世界観や人生観を拡げてくれる。

いや〜映画って本当テーマパークのアトラクションみたいだなぁ。

人生楽しく生きる為の教科書だなぁ。

なんてそんな感じ。

だから映画に求めているのは非現実、非日常でした。

でも、邦画っていうのはさっき言った様に親近感だらけ。

見慣れた街並み、見慣れた生活感、言葉、服装、平凡な俳優の人柄(素晴らしい役作りによって)

その全てが日常的であって、なんなら少しテンションが下がる(笑)

最近見た映画だとミッドナイトスワンや万引き家族、百円の恋、とかなんだけど

もうなんか描写がとにかく貧乏臭くて
(言葉が不適切だったらごめんなさい)

見ていて辛くなるというか胸が苦しくなります

しかし、どこかで共感だったり親近感を感じているのです。

僕の育ちは特別お金持ちでも特別貧乏でもない

いわゆる普通の家庭だったと思うけど、贅沢は滅多に受けずに育って来たんだ方だと思う。

物理的な幸せではなくて、絶対的な心の部分で幸せや満足感を味わう様に教えてもらっていたと思う。

だけど、小学生の頃とかでも家が金持ちで贅沢なクラスメイトってのは必ずいて

そんなやつらが少しだけ羨ましく思ったりもした

いや、羨ましいというか

そんな事ぐらいで自慢げにされている事が悔しかったんだと思う。

話は戻って、邦画に出て来るその素朴な設定や住んでる家のセット。

素晴らしく平凡で親しみがある。

そしてほろ苦いストーリー。

平凡ではなく非凡であろうと必死である自分からしてみるとなんとも言えない気持ちになる。

「贅沢する為に頑張らなくてもいいじゃないか」

大切に与えられた今を生きている登場人物たちを見ると

ついそんな風に思ってしまいそうになる。

主人公が励むスーパーやコンビニでのアルバイト

その廃棄を美味しそうに食べる主人公

人の目を気にしない服装

気の利かない言葉たち

その全てが自分自身が避けて生きている事なんだけど

なんかやっぱり親近感を覚えてしまう。

誰からも干渉されない、誰からの見え方も気にしない

そんな生き方、、そんな人生を送る選択肢は自分にもあったのだと

邦画を見ていると気付かされる。

不思議な気持ちになる。

でもやっぱり一発逆転を狙ってしまう僕は
「8mile」とかが好きなんだ(笑)

ミッドナイトスワンを見た後にしっかり影響受けて自炊してるけど(笑)


敬太郎