この二日間ゲリラストリートライブに挑戦していたBrand New Vibe。

改めて初心を忘れる事の無いようにという想いもあるし

もちろん結果に少しでも繋がる事ならやってみようという想いもあります。

ライブハウスやショッピングモールさえよりも環境や条件は良くないけど、

音楽を聴いてもらう事を、とても純粋に実感出来るというか。

もう少しストリートライブの規定が軽くなれば良いのになぁなんてミュージシャン的には思ってしまうけどね

とにかく今日はチケットを買ってもらえて、きちんと結果を残す事が出来たので本当に嬉しかったです。

ツイキャスで話したことは伝わったでしょうか?

赤坂BLITZの時の様な

ポスター貼ってください作戦や

チケットの残り枚数のカウンドダウン

なぜやらないの?

という声がやはりあるのでお答えします。

ポスターに関してはもちろん、事務所に頼んでいました。

2015年の始めから追いかけていた前回のゼップ公演の時は、それが間に合わなかったという事で、スタッフと何度も喧嘩をしました。
(僕が怒っていただけですが)

Brand New Familyから押し寄せる不安も不満も意見も全て僕の元には届きます。

時には匿名で心無い言葉も受けます。

そんな日々に我慢が出来ず

「去年やってた事がなぜ出来ないのか!?積み上げて来た信頼を失うじゃないか!」

そうスタッフに怒りをぶつけてしまう事も多かったです。

それでも刻一刻と時間は過ぎて行き、思う様にチケットの残り枚数が減らないカウンターを見るのが日々しんどくなっていました。

誰もが立てるわけじゃ無いゼップの切符をあんなに笑顔で手にしたのに

なんでこんな気持ちになっているんだろう。

いつしか、ゼップでワンマンが開催出来る喜びよりも

何故ゼップを満員に出来ないのだろう

何が足りないのだろう

どこがいけなかったんだろう

そんな事ばかり考える様になりました。

重圧と悔しさに耐えきれず夜から朝まで休まず走ったりもしました。

もうどう消化していいかわからなかったです。

そんな感情を持ったまま立ったゼップの舞台。

もちろんライブは最高に楽しかったし

素晴らしい景色でした。

だけど

心の底には後ろめたさがやっぱり残っていた。

ソールドアウトに出来なかった事

「みんなどこか残念がってはいるんだよな。」

そんな思いは本番五分前まで胸の中にあったし

歌っている最中もそれをよぎった。

せっかくの晴れ舞台、

MCでそんな話をするかどうかも迷ったけど

やっぱり話してしまった。

あの場所でゼップをソールドアウト出来なかった事について話すのが

実はめちゃめちゃ苦しかった。

だけど、そんな話を聞いてる方だってきっと辛い。

憧れの舞台。何とか漕ぎ着けた舞台。

みんなに挑戦させてもらった舞台。

確かにそこに立てているのに

今まで必ずワンマンライブで感じる事の出来ていた幸福感よりも

この胸を占めていたのは、

達成出来なかったという爪痕の方だった。

そんな自分がとにかく不甲斐なかった。

楽しめる物もどんどん楽しめなくなっていました。

今の自分たちを認めるよりも

何が足りないのかばかりを考える様になってしまっていました。

「こんな状態でBNVを続けられない。」

正直、僕は心の底から思いました。

気持ちの整理と時間が必要でした。

それでも止まらずに進んで行く2016年。

事務所とメンバー、メンバー同士も意思の疎通が上手く取れないまま上半期が過ぎていった様に感じます。

会場予約が出来ずに開催すらが絶望的だった2017年初めのゼップダイバシティー。

ホノルル駅伝の出発日に奇跡的にキャンセルが入り会場を確保する事が出来ました。

喜びと不安が同時に溢れました。

このままゼップに向かって行っていいのかな。

音楽を奏でる目的を失う前に僕たちが出来ることは。

事実上のソールドアウトを目指すのではなく

ソールドアウトしておかしくないと思われる器のバンドになろう。

という事でした。

カウンターやポスターを作って

なんならチケットをディスカウントなんかして

5000円のチケットを2000枚

どうにか売るって事は手段を選ばなければ出来る事なのかもしれない。

だけど違います。


ここからが最も伝えたい事です


一番大切なのは果たして音楽ファンがこのステージに心と時間とお金を使う価値を感じるのか。

ということです。

みんなが心の底から人に進めたくなる音楽なら、バンドなら、人柄なら

自然とチケットは売れていきます。

「チケットをもう一枚お友達に!!」

といった様に苦し紛れに伝えなくても

きっとBNFは人に勧めたくなります。

横柄で偉そうな感謝も出来ないバンドマンやアーティストは俺は大っ嫌いだけど

チケットを買ってもらう為に何でもしたいとは正直俺は思わないです。

チケットを買ってもらう為にしたい事

それは

真心で奏でるいい音楽です。

いい仲間といい音楽が俺はしたいんです。

綺麗事かもしれません。

理想像かもしれません。

だけど、この理想が現実にならないのなら

俺は音楽なんてやりたくない。

夢なんか見たくない。

どんなにいい音楽を奏でても

それまでワンマンツアーでBrand New Familyと繋いできた熱量がどんなにあったとしても

チケットの枚数

それがライブの尺度を決めるモノサシになってしまう気がしてならなかったのです。

Brand New Vibeは

10人の前でも100人の前でも1000人の前でも2000人の前でも

ゼップでやるにふさわしいステージが出来る。

それがあるべき姿なのに

いいライブを作るよりも

その一日のBrand New VibeとBrand New Familyとの熱量を高めるよりも

チケットを売り伸ばす事ばかりに夢中になっていく様な

そんなツアーにしたくなかったんです。

今回カウンターを設けなかった理由はそうゆう事です。

ポスターに関しては俺はあった方がいいと思っていましたが、ライブ告知だけのポスターは貼ってもらえる所が少ないという事と今回は#ROTSのポスターに大きく日程を記載するから必要無いのではないかという意見に落ち着きました。

ブログやライブやツイッターで少しずつ話して来たつもりではいたけれどもここまでハッキリ言わないとBrand New Familyに伝わらないのなら、俺は包み隠さず何でも言います。

だけどそれがやっぱりあまりカッコいい発信だとは思わないから出来るだけここまで説明はしたくないです。

何より話す方も聞いてる方も疲れると思うし。

だから信じるって事に尽きると思っています。

楽曲を聴いてもらって

ライブを見てもらって

生き方を感じてもらえて

「いい加減な気持ちでそうしてる訳じゃないだろうな」

と感じて欲しいというのが俺の本音であります。

俺個人としてこの数年Brand New Vibeにおいて恥じる様な生き方をして来た覚えはないです。

BNVに対しては真っ直ぐでした。

バンドに、俺に何を求められているのか。

その全てはわかりません。

そしてその全てに答える事もこの身体1つではきっと出来ません。

だけど1つだけ確かに出来ることは

とにかく真っ直ぐ一生懸命に生きる事で

真っ直ぐ一生懸命に生きようとする奴らの背中を押す音楽だけは放てるという事です。

それに尽きるのです。

どうでしょうか?

納得出来ないですか。言い訳に聞こえますか。

だけど話した事、起きている事は

俺の自分の人生も縁も全てをかけたバンドの事です。

順風満帆ではないけどそれでも

ガキの頃からの憧れだったバンドマンに俺はなれている。

たった一度しかないBrand New Vibeというチャンス。

いい加減に決めた事なんて何一つないと言い切れます。

ゼップダイバーシティ当日その体と心で感じたステージこそを

今回のグランドファイナルの成功か否かにして欲しいと心の底から願っています。

それでもソールドアウトを目指して力を合わせてくれた仲間に恥じない心で最後まで動いていく事も約束します✨

バンド人生をかけて立つそのステージを

楽しみにしていてください。

あと6日

まだまだいきます!!

読んでくれてありがとうございますm(__)m

敬太郎より