「私の初体験は弟たちに奪われた」



ユキの友達のYちゃん。

しっかり者のお姉さんで、弟が二人いる3人姉弟。


「弟たちは‘家族’としては大事」


「でもあいつらのしたことは一生許せない」


「例え反省したとしても、私は死ぬまで恨む」


可愛いはずの弟たちが
Yちゃんに手を出してきたのは
彼らが中学生のころ。


「彼女がいないから、身近な私に手を出した」

「ねえちゃんだから怒っても最終的に許してくれると思った」

そう言った弟たち。

150cmの小柄なYちゃんの抵抗は徒労に終わった。


性格がよく、努力家でいつも優しいYちゃん。
だからユキはYちゃんが大好きだった。

しかしYちゃんは自分を好きにはなれないと言っていた。


「自信がもてない」

「私を好きになる人なんていない」


弟たちに襲われたことによって
女性としての自信を失ってしまっていた。

「町を歩いていてもキャバクラのキャッチに声を掛けられることも
電車で痴漢される事もない」

女性としての魅力は、変な風俗に勧誘されることでも
痴漢に遭うことでもないのに
根本的な女性としての魅力とは何かということまでが狂ってしまったYちゃん。


「親には言えない。」

「言ったら親は傷ついてしまう」

「‘家族’を守るためには我慢しなくちゃいけない」

「私が我慢すればみんな平和に‘家族’でいられる」



大切な家族であるはずの姉を
二人がかりで襲った弟たち。


「私は今でもこんなに苦しんでいるのに
あいつらは、まるで何もなかったかのように振る舞い。
今もレイプする前と同じように‘普通’に話しかけてくる」



果たして、家族とは何なのか。

愛する我が息子二人が
愛する娘を傷つけて、
それを娘が黙って耐えて
偽りの平和な家庭を維持することが正しいのか。

しかし、
打ち明けても
「息子は反省しているのだから」
と娘に耐えることを求める家族もいる。

理想は
娘を保護し、深い愛情で傷を癒す努力をすること。
それができるか、できないかは
親の人としての技量にかかっている。


どうすれば被害者である娘が幸せな人生を送れるのか。




以前、久しぶりにYちゃんに会った時
「彼氏ができたんだよ!」
と嬉しそうに話していた。

今は一緒に暮らしているという。

Yちゃんがこれから先
女性としての自信を取り戻し
幸せな人生を送ることを心から願いたい。