【学生戦争】SS「全面戦争/5.ゆう」 | 54分室 B館

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○月×日、夢と現実の間にて。

毎度この、不定期っぽいけど微妙に定期的っぽい感じの更新ですこんばんはw

前回の学戦(樹尤拷問回)の続きは、他の方が別視点で書いて下さってるし、
もうそれでいいかなーと思ったんですがどうでしょう…?(聞くなw)

そんな訳で今回は、一気に進めまして、戦闘後のお話をば…
だ、だって、書きたかったんだもn←←←

前編の今回は、またいつもと違う視点です。
あと、短いです。
…よろしければどうぞv

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その噂を耳にしたのは、あのどでかい戦闘が終わって2週間くらいの頃だったと思う。

普段なら適当に受け流したり仲間と一緒になって笑ったりするもんだけど、
今回ばかりは、どうしてもそういう気にはなれなかった。

「言った覚え、無いんだけどな…」
夕日でオレンジに染まった病室。
見舞いついでに噂のことを話すと、尤は焦るどころか観念したような顔を見せた。
「ってことは、まじか?」
「だって、どう考えてもおかしいでしょ」
「いやお前、そりゃいくらなんでも…」
そこまで言ってから、どう続けて良いのかわからなくてとりあえず笑ってみる。
考えすぎだ、と言ってやりたいが、ベッドに腰掛ける尤の姿に思わずのどが詰まった。
その、いくつも重なった包帯と絆創膏。
ほとんど怪我の無かった俺が簡単に言える言葉ではないと思った。

「僕だって、その、正直迷ってる…でも…」
尤が眉間にしわを寄せて、困り果てたようにぽつりぽつりと呟く。
終いには膝を抱える格好になって、いつになくこどもっぽく見えた。

「先輩はどうなるんだよ」
「それは…」
「お前それ、樹先輩の前で言う勇気あんの?」
案の定黙りこむ親友。
彼には悪いと思いつつ、けれど言ってやらなきゃいけないと思った。
「先輩、お前のことずっと待ってるんだぜ?守れなかったってんなら、守ってやれよ」
それが俺に言える精一杯の励ましだった。

今回の戦闘で彼らに何があったのか、詳しくは知らない。
でも彼が白軍のために今まで一生懸命やっていたことは間違いないと思う。
それに、樹先輩に好意を持っていることも知っていた…、その逆も。
だからこそ親友として、出来ることはしてやりたかった。









「陽くん、ごめん。やっぱり僕…指令塔、おりようと思う」


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陽くんごめんなさい;辛い役回りをさせてしまって(><。)
ネガティブ男子のめんどくさい愚痴につき合わせて、本当にごめんなさい;;

続きますたぶん。