こんにちはサンタ

先日、歯科医師会主催の講習会を受講してきました。

その中で皆様とシェアしたい内容がありました。

 

1虫歯になる仕組みえーん

食事の後、歯の表面には汚れが付きます。

汚れには、ある種類の菌が最初に付着すると言われています。

更にその菌に、虫歯菌が寄ってくると今までは考えられてきました。

 

しかし!!

最近の研究で、実は最初に付着する菌虫歯菌が寄ってこないようにしていることが分かりました。

 

ただし、酸がお口の中に入ってくると、お口の中のpHが下がり、最初に付着する菌の働きが弱くなります。

そうすると虫歯菌は寄ってきやすくなり、そこに糖分が投入されると糖分を栄養として酸を作り最初に付着する菌の働きをもっと弱める・・・

という負の連鎖が起こってしまうのですあせる

 

虫歯菌が活発に働かないようにするためには、酸と糖分が含まれた物の間食を減らすことが有効になります。

もちろん言わずもがな、一番大事なのは・・・食事の後に歯磨きをするビックリマークことです!!

 

 

2虫歯になりやすい子供の特徴

虫歯菌には良性なものから、悪性度の高いものまで種類がいくつもあります。

今までは、虫歯が多い小児のお口の中には、虫歯が少ない小児に比べて沢山の種類の虫歯菌がいると考えられてきました。

 

しかし、虫歯が多い小児のお口の中の菌を調べたところ、虫歯菌の種類が多いのではなく悪性度の高い虫歯菌が多いことが分かりました。

更に、悪性度の高い虫歯菌良性の虫歯菌を減らすことが分かっています。つまりお口の中の菌叢が悪性の方へ傾いてしまうのです。

悪性度の高い虫歯菌低いpHでも増殖能が高いのが特徴です。

 

虫歯リスクを調べる方法で虫歯菌の数を調べるものがありますが、菌の数だけでは正確には虫歯リスクを判定出来ない可能性がある、との提言がありました。

これからは虫歯菌の数よりも、どの虫歯菌が多く存在しているか、に焦点を当てたリスク検査が出てくるかもしれないですね。

 

 

3乳歯の形成不全について

乳歯に白い斑点や白濁の模様が見られる、歯の色が茶色い、など乳歯の形成不全はいくつかあります。

形成不全は虫歯リスクを上げますのでフッ素塗布などの積極的な予防処置の介入を早期に始める必要があります。

しかしそれは、乳歯だけではなく、永久歯に関しても必要であることが分かりました。

乳歯の形成不全がある患者さんは、永久歯でも形成不全が認められる傾向にあるからです

今後、当院の患者さんの経過をフォローしながら、予防処置の必要性をアナウンスしていきたいと思います。

 

 

以上、大きく3つのテーマをシェアさせて頂きました。

 

スタッフ一同、クリニック全体がこれからも成長できるように、常に新しい知識や治療法を勉強していこうと思っております。

 

ブランチ仙台歯科