30年余り舞台に関わって
いろんなことを経験したけれど
最近感じるのは「真っ当に生きる」
演劇には様々な形で段取りがあるけれど
本番は段取りのままでは行かない。
アクシデントの有無とは別に
瞬間瞬間の選択が、実は
迫られている現場だと思う。
コンディショニング・メソッドでは
良い調子の条件の一つに
「立居振舞が美しい」がある。
日々の生活の中で美しい動作が
良い調子のバロメーターになる。
背筋がすぅっと伸びた姿勢、
無駄のない流れるような動きで
炊事洗濯お掃除をする。
踊るように舞うように。
効率とは別の次元の、
時間の長短とは別の次元の、
丁寧さと真実がそこにある。
…舞台の上には、事実と行為だけ…
そんな言葉を思い出した。
日々の暮らしも同じだなって思う。