弓場農場 | 自由気ままにリベルダーデ

弓場農場

今日もリベルダーデは晴れ。もうねぇ、めっちゃくっちゃ暑いの。昨日なんか39℃。今日だって、もう夜なのに27℃もあるんだよ。


さて、そろそろ弓場農場のことを書こうかなって思います。


弓場農場はサンパウロ市から西方向へ約600キロのところにあって、バスで約7時間ぐらいかかります。


簡単に言っちゃうと、日本人・日系人の集団農場なんだけど、ホームページ もあるので、そちらをご覧になってもらった方がいいかな。


まぁ、弓場勇さんという人が「祈ること、耕すこと、芸術すること」をモットーに作った生活共同体で、現在は70人から80人、20世帯ぐらいが生活しているかな。


といっても、宗教色は弱く、キリスト教だけど、食べる前に「黙祷」があるぐらいで、キリスト教信者ない人も受け入れてくれる心の広~い所です。


で、私は弓場がとっても好きで、たまに行かないと落ち着きません。

特にお風呂がよくってさぁ~、食事もおいしくってさぁ~、人もよくってさぁ~、何か、人間の原点というか、そんなものを感じますよ。


今回はサンパウロを夜10時15分に出発し、朝6時過ぎにミランド・ポリスという町に到着。


そこから第一アリアンサ行きのバスに乗って、弓場農場の入り口で途中下車。


弓場看板  


農場への入り口には「COMUNIDADE YUBA(弓場農場)」の看板があります。


そこでいきなり、トラクターと下のような馬車を見ました。


馬車

サンパウロ市内からちょっと外れただけで、たまに馬は走っていますが、田舎へ行けば行くほど、それは風景とマッチします。


私的にはブラジルはガソリン車、アルコール車、ガス車が走っている上に馬も走っているところに、その底力を感じちゃうのです。


だってさぁ、日本なんて、ガソリンが値上がっただけで、もう大騒ぎ。


余力がないから大変でしょう。



さて、それはさておき、弓場ではお風呂と食事はみんな一緒なの。


しかもほとんど自給自足。


買わなければいけないのは、それこそトイレットペーパーと砂糖(サトウキビは作っているけれど)とサラダ油、小麦粉ぐらいじゃないかしら。


あっ、あとビールとお酒!


皆さん、結構、お強いです!



もちろん、ガスもあるけれど薪で炊く庫裏から炭火の煉瓦のオーブンまであります。


庫裏


この大きな庫裏では薪で大きな鍋にお湯を沸かしたりしています。

朝は手作りのパンと絞りたての牛乳、コーヒーで6時に朝食。


私たちがおじゃました9月7日は、ブラジルは独立記念日で祝日。


その日に、近くに日系人移住地「第一アリアンサ」で入植82周年記念式典と運動会がありました。



弓場の皆さん、働き者ですから、その前にトウモロコシを出荷する!ということで、私と母も猫の手よりは・・・と、ちょっとだけお手伝い。


そして、運動会へは何十人かが、トラック2台に乗り込み、大人も子供も山積みになり、おにぎりに鳥のからあげのお弁当を持って会場へ。


もちろん、ビールも!



そこで皆さん、走るわ、走るわ。


運動会って、日本人特有のものらしく、日本人集団地で日本人が始めたもののようです。


私はモジ・ダス・クルーゼスの日の出植民地というところでも運動会を見に行ったのですが、どこも同じ感じでした。


つまり、日本みたいに練習をするわけじゃなく、いきなり、「はーい!次は青年男子のビン釣り競争。出たい人はグランドに来て下さい」みたいにアナウンスをして、出たい人がやってくるって感じなの。


一応、家長とか13歳以下とか、女性とかカテゴリーがあってね。


人数が足りないと、見学席まで来て「ほら、出なさい!」と対象者を誘うの。


入賞者の旗を持つ人、手伝う人も首尾よくボランティアで代わる代わるみんながやるんだよね。


「お見事!」の一言よ。



私も酔った勢いで、「ビン釣り競争」と「暗算競争」に出たんだけど、やっぱりビリでした。


運動神経無いんだよね~。


昔から、運動会もかけっこもマラソンもすべてビリだったもんな~。


暗算ぐらいイケルかと思いきや、ビール飲んでいていたせいか、はたまた、やっぱりバカなのか、「+」だと思って全部足したら「-」もあって、何度も間違え、ダメでしたー。


運動会


この写真は「酔っ払い競争」。


野球のバットに額を付けて、4周するの。


そうすると、ビールを飲みながら参加している人なんて、ほんとに目が回っちゃって、まっすぐ歩けなくなる。


グループ分けもその場で適当にやるんだけど、みんなちゃんと分かれてさ。


ほんと、大したもんだよ。


参加者は全員、1等からビリまで、ボールペンや洗剤、砂糖やコカコーラなど何かしらの景品がもらえるのです。


弓場農場では文字通り「稼ぎどき!」


農作物集荷箱2つも3つもいっぱいに商品を貯めて、みんなで喜び合います。


翌日は早速、景品でもらったオリーブとスパゲッティーを使った昼食が振舞われました。





で、翌8日は、9日の晩に同じく第一アリアンサで盆踊り大会があるというので、会場を作る人、ゴヤバ(果物)を収穫する人、そして盆踊り大会で売る弓場製品を作る人とさまざまに働きます。


かりんとう


この写真は小学生のあかねちゃんがカリントウ作りを手伝っているところ。


本当に弓場では、何でも上手に作ってしまう。


私も子供たちと一緒につまみ食いをしながら、袋詰めなどを手伝いました。

シュークリーム


これはシュークリームを作っている所。


いやはや、ほんとにすごいよ!


また、おいしいんだな。これが!


一応、レシピを教わってきたので、コージーコーナーのビッグシューが大好きだった私としては、難しいとされるシュークリームをダメもとで作ってみよう。


ありがとう!レシピを教えてくれたケイコさん!


そして、農場内をウロウロしながら、豚さんを見て来ました。


豚


今、子豚がバンバン生まれている時期だそうで、たくさんいました。


普段は弓場で食べるぐらいということですが、今回は少し出荷も考えているとか。


弓場には鶏、豚、牛、馬と何でもいます。


もともと鶏卵に関しては、「ベージャ」と呼ばれる日本で言う「週間朝日」のような雑誌に、「卵王」として紹介されたぐらいの隆盛を誇ります。


弓場勇氏が存命の頃で、卵に埋もれた弓場氏の顔が表紙でした。


今は鶏も豚も牛も自分たちの分ぐらいを飼育し、食用にしています。


屠殺もしちゃえるし、ホント強いなぁと思う。


そして、肉をさばくのはもとより、ソーセージも作っちゃうし、脂からは石鹸も作っちゃいます。


私はこの弓場石鹸の大ファンで、必ずこれを買って帰って、我が家の食器はこれで洗っております。


自然環境にも手にも優しい!


ほんと、ここだけは、食糧危機が訪れようが、戦争が起ころうが、何か、変わらず生きていけそうな気がしちゃいます。


豚の餌


豚さんの餌もちゃんと残飯にトウモロコシなどを混ぜて、現場で作って、与えております。


これが結構、おいしそうだったりして・・・。


リサイクルが徹底しているよね。


食器洗いもシステマチックで見事!


今回は、食器洗いもずいぶんお手伝いいたしました。




そうそう、弓場は結構、「うるるん滞在記(佐藤江梨子が訪問)」やさまざまなテレビ番組、雑誌などに取り上げられ、有名なんですが、ちょうど私たちが行っている間もNHKが来年放送予定の「家族の肖像」の取材でスタッフ4人が来ておりました。


いつも取材ばかりされている人たちをパチリ。


NHK弓場


この写真の音声さんも「自分の子供の頃のばあちゃんの家を思い出す」と言っておりました。



そうそう、弓場はバレエで有名です。


かつては日本でも2度ほど公演を行っています。


バイオリンやフルート、クラリネットから和太鼓まで、バレエ以外に音楽もたしなみ、クリスマスには皆でお芝居もしてしまいます。




以前、忘れられないセリフの1つで、ある駐在員夫人が「ココの人たちはみんな頭がいいのよね。農業なんかやっているけど、ほんとうに優秀」と言っていました。


私から言わせてもらうと、農業ほど難しい業種はなく、気象学、地質学、科学、化学、植物学、経済学、経営学、マーケティング、為替、国際相場、政治、世情すべてに通じていないと儲からないこれほど難しいものはないのですが、たしかに日本の農業に対するイメージはそんなもんでしょう。


そんな難しい農業をやっている弓場の皆さんですが、おもしろいなぁと思うのは、弓場の人がみずからを「うちらは農業が下手なんだよなぁ」って、言っちゃうところ。


なんか、笑えちゃいます。


たしかに弓場農場の創設者の弓場勇氏は兵庫県の名塩村の村長さんの家系で、弓場農場に集まった人たちも決して、根っからの百姓だったという人は少ないそうです。


盆踊り


さて、最後に我々はもうサンパウロへ帰る時間となってしまったのですが、雨が降りそうな天気でしたが、何とか盆踊り開始です。


第一アリアンサの周辺移住地からおそろいのハッピを着た人たちが三々五々集まり、踊り始めました。


「炭坑節」や「東京音頭」など、お馴染みの曲を弓場の皆さんが生演奏で演奏。


生バンドで盆踊りなんて、ある意味、ぜいたく?!




その他の弓場の方々は、浴衣姿でヤキソバ、たこ焼き、シューマイなどを売っていました。


たこ焼き


我らもたこ焼きだけは作れるので、お手伝いし、2泊3日の弓場を後にしました。


う~ん、弓場農場。


うまく言えないんだけど、一度は行かれることをお勧めします。