「信じられない、こんな事があるなんて…いったい、どのくらい続いているの」

「もう、20年ぐらい続いてるわ。トオル君、パパになっていてもおかしくないね」

「!」

「ごめんなさい。私があんな願掛けをしたばっかりに…
私、トオル君のおヨメさんになってもいいかなって思ってたのに…」

クミちゃんの目から一筋の涙が流れた。
そして、両手で顔を覆い、肩をふるわせて泣き出した。
「まさか…クミちゃん、また、からかってるんだろ?」

「今日の5時限の数学は、自習よ」

その時、委員長のシュウヘイが教室の前に出ると、
「本日の5時限は、先生が休みにつき、自習で~す!」

「6時限はテストよ。」とクミちゃんが、すかさずボクにささやく。

「6時限の国語は漢字テストで~す!」

「ええっ~!」とクラスのみんな。

ボクはクラスのみんなとは違う意味で驚いていた。
「わかった。トオルくんだけに打ち明ける。
実は、この前、近くの神社で願掛けをしたの。私や周りのみんながいつまでも、このまま幸せで暮らせますようにって…」

「うん…それで?」

「願いがかなったの…」

「よかったじゃん?」

「ちがうの!ずっとこのままなの!」

「どういうこと?」

「同じ一日が何回も繰り返されてるの!」