ボクはあわててケータイをワンセグにつないだ。

ケータイのワンセグの画面は学校の前にテレビ局の人たちが群がっている様子を映し出した。
そして『中3女子中学生、謎の飛び降り自殺…』のテロップが。

まちがいない…ボクは膝がガクガクふるえた。
ボクは塾へ行く道の途中、今朝のクミちゃんの事を考えていた。

女の子って演技で簡単に涙を流す事ができるんだ…女ってコワイな…でもあれは、とても演技とは思えなかったけど…

その時、カバンの中のケータイがブルッた。シュウヘイだ。

「トオル、大変だ!クミちゃんが学校の屋上から飛び降りた!」

「またかよ…どうせクミちゃんから頼まれたんだろ。」

「ケータイでワンセグにつないでみろ!ニュースでもやってるぞ!」
トオルは泣きじゃくるクミの前に呆然と立ち尽くしていた。

「エッ…エッ…エッ……アハハハ!(^w^)」

「ど・どうしたの?」

「もう、トオル君たら騙されや過ぎぃ~」

「ウソ?」

「あたし、演劇部に転部しよっかなって思って音符
ちょっと演技力を試したの。
あ!おヨメさんの話も本気にしないでねドキドキ
これからもクラスメイトとしてヨロシク」

「自習やテストの話は…」

「さっき職員室に行った時、担任から聞いたのよ」

「ひどいよ!クミちゃん!」