「ねぇ、大丈夫?」

同期のユカが心配そうな顔でのぞきこむ。

どうやら、また倒れたらしい。そういえば、きのうの昼から何も食べていない。

「いくら初の女性チーフに抜擢されたからといってがんばりすぎよ…」

忙しいのは大歓迎。
仕事をしていれば気が紛れる。

ううん、それはウソ。

どんな時もあの事件が、私の頭から離れない。悲しみが波となって、とめどなく打ち寄せる。
それほど私が犯した罪は大きいのだ。