お昼前、仕事場に居た私の携帯が鳴る

 

「お父ちゃんがおらんようになった」

 

徘徊である

 

おそらく母の店も忙しかったのであろう

 

「店、忙しいのか?」

 

「うん、もう少しで終わるんだけど・・・」

 

「わかった。探しに行くわ」

 

気付いた時から逆算すると10分程度であるが

 

この炎天下である。何が起きてもおかしくない。

 

車で向かいがてら周辺を捜す、捜す、捜す

 

捜しながら実家へ

 

「まだ戻らんか?」

 

「うん」(母)

 

店にはお客さんがいる

 

「捜してくるよ」とタッチアンドゴー(笑)

 

15分程捜したであろうか・・

 

スマホが鳴る。母からだ!

 

「帰ってきたか!」(自分)

 

「ごめ~ん!居間で寝てた!居たわ!!ゴメン!

 

玄関の靴が無くなってたから出てったと思い込んじゃった!

 

お父ちゃん、靴を全部居間のテーブルの上に並べて、その横で

 

昼寝してた!ごめ~ん!」

 

「ワハハハハハハ!やられたなぁ!無事でなによりだ!

 

じゃあこのまま仕事に戻るわ!じゃあな!」

 

 

 

今までにないパターンでした(笑)

 

普通の人なら「んもう!なんだよ!人騒がせな!」と怒るとこ

 

なんでしょうけど私は爆笑してしまった(笑)

 

見つからないより全然良いのである

 

徘徊して他人様に迷惑かけるよりよっぽど良いのである

 

警察にお世話になるよりよっぽど良いのである

(実際、第一報が入った時110番しようと思ったのは内緒である)

 

玄関の靴を隠すと言う行動パターンがデータとして増えた事は

 

今後を考えるとプラスなのである

 

 

しかもこうしてブログのネタにもなる(笑)

 

ケアマネと話した時にこうも言われました

 

「こんなに明るく笑いを交えて認知症介護に向き合っている

 

ご家族を初めて見ました」と

 

 

そんなもんですかね

 

しれっと介護の工藤さんとか

 

「毎日がアルツハイマー」の人とか

 

映画「話す犬を、放す」とか

 

ライトに、でもシステマチックに認知症介護に向き合う人

 

沢山いるんですよ

 

なろうと思ってこうなった訳じゃないけど

 

う~ん、なんだろな。。。

 

「病を見ず、人を見る」って事かな

 

うん、そうだな

 

 

日々精進です

 

人間力、試されてます(笑)