認知機能の低下が進み

 

外見以外は父ではなくなった老人を見るにつけ

徐々に違った見方が出来る様になりました

 

幻覚

 

父には幻覚が見えている

私には見えない

 

見える前提で話す父と見えない前提で話す私では

噛み合わないのも当然

 

「ごめん、オヤジ。俺には見えんから何の事だかわからん」

 

と言うと「ああ、そうなのか。見えんのか」と落ち着いてくれる

事があるのです

 

とか、

 

「ふ~ん、オヤジ、何が見える?」と問うと

 

「○◎●×△▽!□■◇!」と理解不能な事をマシンガン

トーク

 

そのやりとりを多少なりとも楽しめている自分が居ます

 

服を前後ろ逆に着たり

靴が左右違う靴だったり

下手なお笑い番組より面白い!と思えるんです

 

支離滅裂な会話も「どんな思考からこの言葉が産み出される

のか」とちょこっと考えると会話の成り立つ割合が増えていきます

 

幻視 幻覚も 「何が見えているんだろう」「どんな風に見えて

いるんだろう」と考えるだけで介護の向き合い方も変わってくる

のではないかと思います