ハチキチくん ~その3~ | ブレインレスキュージャパン。・。☆

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ゆうべは東京でもちょっと大きい地震がありました。

小さく始まり長々続く地震に、三月のことを思い出した人は

れみだけではないはず。こんなに暑い夏の夜なのに

震える大地におびえながら眺めた寒々しい冬の光景が一気に

蘇りました。そして、遠くのどこかで、取り返しがつかないほど

大きな震災が起きていなければいいな、と祈る気持ちでした。


こんな風に辛い体験を一気に蘇らせるものは

あなたの中に潜むトラウマ。


さて、ハチキチくん。

偽装マンション問題で同志となった仲間と、支援物資を集めて

届けていた彼らも、夏の声を聴くころには津波で運ばれた

ドロを取り除く作業に取り掛かっていました。


その週末も、車に便乗して現地に向かった彼らは、途中で

女子高校生二人をピックアップ。ナンパじゃないですよ~。

被災者でありながら、ボランティア活動に参加している健気な

女の子たちです。


そして果てしなく続くかに思えるヘドロかき。

と、ぐらっと大きな地震が来ました!

続いて津波警報!


そのときハチキチくんは言いようのない恐怖に襲われたそうです。

彼がいるその場所は、まさに三月に津波に襲われた場所。

逃げなきゃ!でも波はどっちから来るんだ?

だいたい高い場所なんてどこにあるんだ?

見渡す限り、ヘドロで覆われ、建物なんて残っていません。

そうだ、現地ボランティアなら地の利に詳しい!

女子高生に聞こうと振り向いたハチキチくんが見たものは

真っ青になってしゃがみこみ、固まってしまった女の子たちでした。

さっきまでのキャピキャピした元気の良さはどこにもありません。

何を聞いても泣きじゃくるばかりの二人を、なんとか車に戻し

遠くに見えるデパートへと向かいました。

屋上に登り、ここなら高いから大丈夫、と伝えても

女の子たちのパニックは収まりません。

親元に帰してあげるしかありませんでした、とハチキチくん。


あの日、ニュースで地震と津波警報のことを知ったれみ

被災した人たちはちょっと嫌な気分だったろうなあ、と思いました。

実際には、そんな生易しいものではなかったんですね。

自らが被災しながら、でも前を向いてボランティアに精を出す

二人の女子高生。彼女たちが味わったであろう恐怖と苦痛。


考えるだけで涙が出そうです。


いつか、彼女たちが辛いトラウマから解放されますように。

そのためにできることがあるなら、なんでもしてあげたい。

そんなふうに思ったれみでした。