「くすぐる」ことについて | 「淡路島のはいちゃんにっき」

「くすぐる」ことについて


このインドネシア・バリ大会の7日間の間、ほとんど通訳なしで講座を受けています。


昨日で日本人の発表も全て終わりました。(この内容は8月4日東京であるブレインジムデイで全員もう一度プレゼンします。)

毎日3~4つある講座は全て英語でほとんど何を言っているかわかりませんが、それでも素晴らしいプレゼンには心が大きく動かされます。

言葉を超える、人が持っている「エネルギー」の違いと影響の大きさを身にしみて学んでいます。


その中でもフレッドさん(O. Fred Donaldson, Ph.D )が発表された「Original Play」という発表には、

本当に本当に、

大きなインスピレーションを受けました。

フレッドさんは、プロフィールを拝見すると、ワシントン大学やカリフォルニア州立大学の前教授で、野生の動物と遊ぶことが出来る、特殊な力を持っておられるようです。


会場の多くの人が、癒しと感動の涙を流す講演でした。
(僕は何をいっているのかわからなかったので、ポカーンとしていましたが^^)

それでも、言葉がわからなくても、フレッドといるだけで癒されていくのです。


人間は、言葉以上のエネルギーをやり取りしているのだと、今まで以上に深い確信を得ました。


そのフレッドが大切なことを言っていて、その中の一つが腑に落ちたのでシェアしたいと思います。

それは「くすぐる」ということについて。


フレッドさんは

「5歳以下の子どもとスペシャルニーズを必要とする(特別支援クラスなどの)子どもは【くすぐる】と免疫機能がダウンするので、しないでくださいね。」

と説明されました。


この話が耳に飛び込んできた僕は、講演の後(昨日)ロビーでくつろぐフレッドさんに、かなりカタコト英語で話しを聞きました。

ようやく要約するとこんな感じです。


「小さな子どもやスペシャルニーズのお子さんをくすぐると免疫機能が下がるのはどうしてなんですか?」

「くすぐられるというのは基本的にストレスなんだ。健常発達の子どもたちと比べてストレスに強くないから、ストレス下に入ると免疫に影響を受けやすいんだよ。」

「でも、くすぐると子どもたちは喜んでいるように見えますが?」

「たしかにそうだね。でもあなたは怖いときや緊張したとき、大きなストレスを受けたときにも笑うでしょう?ゲラゲラ笑って身をよじるというのは嬉しいときだけの反応じゃないんだ。」


「はい・・・。」

「彼(女)らは、それが嬉しい時もあるだろうけど、問題は度が過ぎたり止めてほしいとき、嫌なときに自分から「止めて下さい」っていえないことなんだよ。」

「なるほど。」

「くすぐると、子どもの様子が変わるということについては、分かるんだけれども、それは誰のニーズだろう?
大人?子ども?」

「はい、殆どの場合、大人のニーズだと思います。」

「僕が伝えたいのは、相手のニーズに寄り添ってみてほしい、ということなんだよ。」


・・・・


そんな感じでした。

聞き間違えや日本語のニュアンスの違いがあるかもしれませんので、細かい言葉にとらわれず、大きな意味を感じていただければ嬉しいです。。。。

このことについては、自分なりに勉強研究を深めたいと思いますが、


くすぐるのが、

いい悪い

やる、やらない

ということではなくて、



「誰のニーズ(だれのため)なのか?」

に問いかけの意識があることが、

ぼくは大切だと思いました。



多くの子どもたちと接しているフレッドさんの講演内容、「オリジナルプレイ(自然な遊び)」という考え方はは、僕が目ざずあり方のモデルでもありました。


フレッドさんの発表は、僕が講演で発表していたことと似ていると感じた、といってくれた人がいましたけれども、僕が今ホースセラピーや子どもたちとの仕事から得ている体験・学びは、そう、そういうことです。


本当に遊ぶというのはどういうことか。

相手に寄り添うとは。

可能性を引き出すとは。

お互いに影響を与え合う、というのはどういうことか。


これからも、一緒にみなさんと考えられたら嬉しいです。


淡路島で発達支援コーチング、はいちゃんでした。