ごそごそ動くのは止められない
感覚統合不全のお子さんの場合、
ゴソゴソ自分の身体を触ったり動かしたりしている子多いです。
しかもそれが無意識なのです。
特に触覚に過敏さや鈍麻さを持つ子は
周囲から見て行動が不自然に見えたりすることが多いので
保護者もひやひやすることが多いと思います。
過敏な子は下着や服の素材が気になって無意識に色々な体の部位を触りだしたり
ごそごそしだしたり服をめくったり脱いだりすることが多いです。
鈍麻な子は服がよじれていたり、前後、裏表が逆になっていても気がつかず、
ズボンやスカートが下がっていても整える事が出来ず
だらしなく見えてしまいます。
特に女の子の場合下肢を触りたがる子は保護者からの相談も多いです。
例えば、学校の教室や外でパンツのゴムだったり靴下のゴムだったり触りだすと
動きが大きくなるため目立ちます。
周囲に不快感を与える事も少なくありません。
一定数、女の子の中にも腰回りに過敏さがある子がいます。
パンツのゴムをスカートの下から手を突っ込んで触ったり、
ズボンの中に手を突っ込んでパンツのゴムを触ったりと
周囲に誤解を与える行動になりやすいです。
パンツのゴムが気になって触る場合
スカートをまくり上げて下から手を入れて触る子や
ウエストの所から手を入れてしまう子などがいます。
対策としてお勧めなのは
1、ゴムの無い物に変える
2、スカートキュロットの下にパンツの上から全体にフィットしたスパッツ等を掃く(皮膚の圧迫を拡げ、感覚を分散させる)
3、また上の深い長ズボンを履かせる(物理的に手を入れられないようにする)
要するに物理的に触りにくい状態にするという事です。
出来るだけ目立たずに触覚欲求が満たせる他の物を持たせる
感覚的な欲求を満たす代替えの物を用意する。
教室で座りながら手元だけの小さな動きでゴソゴソ触れる物で、本人の感覚を満たすための
落ち着けるものを持たせましょう。
最近はセンスリーグッズなども多く市販されています
手作りも可能です。
こちらは怒りを鎮めるために紹介した手作りのセンスリーボトルですが、
ペットボトルと100均で売っているスパンコールのような物でも可能です。
触覚刺激から→視覚に刺激をうつしてあげる事で(注意を向けられるようにする)
ごそごそしなくなることがあります。
オイルで作るものもありますが
お水の方がおススメです。
壊した時にも片づけが楽です。
外でも教室でも使えます。
感覚欲求を手先で済ます事が出来れば大きく目立つ事も無いので、周囲も気になりません。