抑うつの症状:気分が落ち込む。(当たり前か)虚無感とイライラが心の奥底に蠢いている感じがする。食欲が減退する。熟眠できない。いままで楽しかったものが不思議なほど面白く感じない。自分は駄目な人間だ、欠陥人間だという自責の念に苛まれる。味覚や嗅覚が鈍くなる。胸がいっぱいな感じがする。下痢になったり、便秘になったりする。死にたくなる。全てから自由になりたいと切望する。朝、目が覚めると、身の置き所がないような不快感に身悶えする。何も手につかない。異常なほど疲れる。ふと気がつくと死ぬことを想像している。声が小さくなる。思考が止まったように感じる。自分の脳が駄目になっていくような感覚に陥る。笑うことができない自分に戸惑う。自分は怠け者で、抑うつの演技をしているだけなんじゃないかと自分を疑う。抑うつ気味の患者さんと妙に気があってしまう。
躁の症状:自分では愉快な気でいるが、抑うつのときと同じような虚無感とイライラが奥底にある。熟眠できない。感情のふれ幅が大きく、特に激情的になる。風呂上がりに裸踊りをして奥さんに怒られる。自分の考えたことを周囲に伝えたくて仕方がなくなる。演説する。そして演説が長引く。ものすごい勢いで知識を吸収しようとする。声が大きくなり、自然と怒り口調になる。常に笑っている。自分の双極性障害すら笑いのネタにする。自分の演説に周囲が引いていると、「みんなノリが悪い」と不満に思う。
やはり自分が味わった症状は、よく覚えているし、よく理解できるので、僕の患者さんは気分障害気味の人が多いです。膠原病は、病気によって気分障害を発症する人がとても多いので、気分障害に詳しいのはプラスになります。