今日は朝から株を見ていました。
と言っても、私は仕事があります。
一日中板に張り付いて、
「上がった!」
「下がった!」
「買え!」
「売れ!」
とは、やっていられません。
そこで最近、AIと一緒に作っている株の仕組みがあります。
名前は一応、
HACHI-0。
話題になってから追いかけるのではなく、まだ大勢が気付いていない「0地点」付近で、何か変なことが起き始めた銘柄を探そうというものです。
なんだか格好良く書きましたが、やっていることは相変わらずゲスです。
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朝、板を大量に見てみた
今朝は寄り前の板をスクショしました。
20銘柄くらい。
売り板。
買い板。
気配値。
注文数量。
数字だらけ。
見ているだけで気持ち悪くなりそうな画面です。
でもAIは喜ぶ。
「これは異常です」
「ここに注文が集中しています」
「これは買い板が厚い」
「これは薄すぎます」
などと言い出す。
私はスクショ係。
いつものことである。
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ところが「買い板が厚い=上がる」ではなかった
9時になりました。
答え合わせです。
寄り前に巨大な買い板があった銘柄。
下がりました。
別の巨大板。
ほとんど動きません。
また別のもの。
弱い。
あら。
じゃあ板って何なのよ。
ここでAIが言いました。
「巨大買い板=上昇、という仮説は使えません」
早い。
容赦ない。
昨日まで大事そうに眺めていた数字を、結果が違えば普通に捨てる。
こういうところはAI、冷たい。
でも株では、そのくらいで良いのかもしれません。
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ところが一つ、妙なのがいた
モルフォ。
この会社、実は今日初めて見つけたわけではありません。
以前からHACHI-0の候補表には出ていました。
私も表を見て、
「モルフォは?」
と聞いたことがあります。
つまり、見つけてはいた。
ところが翌日の重点監視では、他の銘柄の方が良さそうに見えて、モルフォは外れていました。
今朝、改めて見る。
寄り前に妙な注文集中。
そして9時を過ぎる。
上がる。
さらに上がる。
調べてみると、少し前から出来高がとんでもないことになっていました。
普通だった出来高が、ある日突然何十倍。
その後も大商いが続いている。
材料もある。
人が集まっている。
金が動いている。
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HACHI-0、見つけていたのに落としていた
ここで妙なことに気付きました。
HACHI-0は失敗して、
「モルフォを見つけられなかった」
のではない。
見つけていた。
4000社以上ある上場企業の中から、候補表まで上げていた。
しかも強い数値も出ていた。
なのに、
翌日の重点監視から落ちた。
これ、全然違う問題です。
探知機は反応していた。
でも、
「今日はこっちの方が優秀そう」
と別の銘柄を上に置いてしまった。
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AIはエリートが好きなのかもしれない
ここで私は思いました。
AIって、どうしても
優秀なもの
を高く評価する。
業績がいい。
財務がいい。
成長性がある。
競争力がある。
継続して利益を出せる。
耐久性がある。
そりゃそうだ。
エリートだって、エリートになるまで大変な努力をしている。
優秀であり続けることも難しい。
でも、大きくなればなるほど、動きは鈍くなりがちです。
一方。
今はまだ大したことがない。
完成もしていない。
安定もしていない。
でも、
「ここから大きくなりたい」
と突然ものすごい勢いで動き始めるものがある。
維持できるか?
知らん。
その後どうなる?
知らん。
私はそこまで面倒を見る気はない。
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私が欲しいのは「一度、大きく咲いた」という結果
ずっと立派でいてくれなくてもいい。
10年後も成長企業でなくてもいい。
一度でも、
「大きくなりたい」
と動き始めて、
実際に結果を出す。
私は、その部分が欲しい。
咲いた後に散る?
それはまた別の話。
散る前に帰ればいい。
……なんというゲス。
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そして名前が決まった
そんな話をAIとしていて、
「一度でも大きく咲いた瞬間を捕まえられたらいいね」
となりました。
その瞬間。
言うことにしました。
BLOOM!
咲いた。
開花した。
まだ誰も大騒ぎしていない頃から見ていたものが、本当に大きく開いた。
その瞬間だけ、
BLOOM!
なんか美しい。
希望に満ちている。
未来を応援しているようにも聞こえる。
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実態は、
「出来高増えたで」
「売買代金どうや」
「金入ってきた」
「人間の欲望が発火した」
「来た来た来た」
BLOOM!
「ほな利確。」
……。
ドゲス。
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人間の欲望探知機
結局HACHI-0が探しているのは、良い会社だけではないのかもしれません。
人間が、
「これ、上がるんじゃない?」
と思い始める。
一人が買う。
また誰かが買う。
出来高が増える。
板が変わる。
売買代金が増える。
さらに人が集まる。
欲望が市場の数字として姿を現し始める。
その小さな発火点を、まだ小さいうちに捕まえたい。
つまり、
人間の欲望探知機。
品性のカケラもない。
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でも外向けには言いません。
「まだ知られていない可能性が、静かに花開く瞬間――」
とか言っておけばいい。
勝手に勘違いしていただこう。
肝心なこと?
言わへん。
イヒヒ。
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まだ本当の意味で、
「HACHI-0が0地点で捕まえて、その後大きく開花した」
という成功例はありません。
だからBLOOMは乱発しません。
本当に捕まえられた日だけ。
その日が来たら、私はたぶんAIと一緒に叫びます。
BLOOM!
そして、
さっさと利確します。
花を愛でる時間は短い。
ドゲスなので。