決算を見る。
業績を見る。
上方修正を見る。
配当を見る。
いろいろ条件を入れて、たくさんある銘柄から候補を絞る。
そして今日。
その中の一社が、あらかじめ決めていた「ここまで下がったら見る」という価格帯までやってきた。
来た。
とうとう来た。
私は当然、次は「買う・買わない」の話になると思った。
ところがAI。
「まだ買いません。観察します」
……。
お膳立てして、やらんのかい。
これが人間にはなかなか効く。
だって、ここまでやったのだ。
スクリーナーまで作った。
決算も調べた。
候補も絞った。
優先順位まで決めた。
そして待っていた価格まで来た。
普通なら、
「さあ!」
となる。
ところが、よく考えたら最初に決めたのは、
「この価格になったら買う」
ではなかった。
「この価格になったら、もう一度詳しく調べる」
だった。
似ているようで全然違う。
価格が条件に到達した。
だから買う。
ではなく、
価格が条件に到達した。
だから、ここから再点検する。
相場全体はどうなのか。
会社に何か変化はないか。
下落は単なる押し目なのか。
それとも、まだ下がる途中なのか。
条件が揃わなければ、
何時間調べていても0株。
これは人間にはなかなか耐え難い(笑)。
調べれば調べるほど、何かしたくなる。
ここまで準備したのだから、最後は「買う」で完結したくなる。
でも投資では、
「今日は何もしない」も立派な判断
なのだと分かってきた。
そして、さらに面白いことに気付いた。
買わなかったあと、その株が上がってしまうことだってある。
「あー! 買っとけばよかった!」
となる。
でも、それだけで判断が間違っていたとは限らない。
逆にルールを破って買って、たまたま上がったとしても、それが良い判断だったとも限らない。
利益が出た=判断が正しい
ではない。
損をした=判断が間違っている
でもない。
一回の結果ではなく、
同じ状況でも繰り返せる判断を作る。
どうやら私は、買う銘柄を探すための仕組みを作っていたつもりで、
「買わなくていい時に、自分を止める仕組み」
まで作っていたらしい。
AIは平然としている。
人間だけが、
「もうええやろ!」
「ここまでやったやん!」
「買おうや!」
となっている。
そしてAI。
「午後まで見ましょう」
……。
また待つんかい。
株の勉強をしていたはずなのだが、
最近はだんだん、
人間の感情を観察する実験
になってきた。
これは面白い。
そして、
効くわー。