『事前質問』 | 『知財キャリア』特許事務所や企業知財部への転職を支援する人材コンサルタントのブログ

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 先日都内の特許事務所を訪問し、採用担当者の方とお話をしてきました。その方のお話では、今年に入り人材エージェントからの営業の電話が増えているそうです。



 各種の情報によれば、昨年くらいから多くの人材エージェントには求人依頼が増え、人材エージェント自体も社員を増やしているようです。また人材業界への新規参入組も増え、さらに新規分野への進出ということで特許事務所が注目されているようです。弁理士会の求人を見れば、特許事務所の求人が多いことは容易に推測されますからね。



 その採用担当者の方は、始めのうちは採用の可能性を広げようとして営業マンのアポイントは拒まなかったそうです。営業マンの「ご挨拶」は良いとして、弁理士のことも特許事務所のことも知らない営業マンばかりだったそうで、面談の際はほとんどの時間を特許事務所の仕事内容と求める人材の解説に終始したとのこと。営業マンからは感謝され、「ご希望の方をすぐにご紹介します」と言われながら、その後紹介を受けたことはほとんどないそうです。



 その採用担当者はこのような苦い経験があるので、最近は営業の電話に対しては「弁理士の仕事内容はご存知ですか」「特許事務所の仕事内容はご存知ですか」と質問して、答えられた場合のみ訪問を受けるようにしたとのこと。特に最近は専門のアポインターを使って電話をかけてくるケースもあり、アポインターの正答率はゼロだそうです。温厚なその担当者の方も、これにはさすがに怒りをあらわにしていました。営業に無駄はつきものと言いますが、特許事務所にとっては本当に迷惑なことです。