*バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 3
22日、日本を出発した館野・谷口両調整員は、同日深夜ダッカに到着した。23日早朝、AMDAバングラデシュ支部担当者と合流し、日本・バングラデシュ友好病院との協議を行った。その結果、活動地は、最大の被災地の一つとされる、パトゥアカリ県ミジャガンジとし、ボートによる巡回診療及び経口補水液(ORS)と医薬品の投薬・配布、非常食と水質浄化剤の配布、感染症を予防するための保健衛生教育を実施することとなった。
第一次緊急医療支援チームは、被災地出身の医師を中心に計20人で構成され、23日夕刻、ボートで9~10時間かけてミジャガンジに向かい、24日未明到着する予定。被災地では、コミュニティの元責任者でもある同医師宅を拠点とする。
また、AMDAネパール支部医師二人が23日深夜ダッカに到着後、第一次緊急医療支援チームに合流する予定である。
【活動開始日】
17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始
【第一次緊急医療支援チーム】
計20人(医師2人・パラメディカル2人・ヘルスアシスタント2人・調整員4人
・アシスタントコーディネーター10人)
館野 和之 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
谷口 敬一郎 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
AMDAバングラデシュ支部 調整員 2人
日本・バングラデシュ友好病院 医師2人・パラメディカル2人・
ヘルスアシスタント2人
AMDAバングラデシュ支部、日本・バングラデシュ友好病院
アシスタントコーディネーター10人
【活動予定地】
パトゥアカリ県ミジャガンジ
(Mirzaganj Upazila, Patuakhali District 首都ダッカから南へ約310km)
【活動内容予定】
1.ボートによる巡回診療
2.外傷患者への小手術
3.経口補水液(ORS)と医薬品(抗生剤・鎮痛剤・抗原虫剤・駆虫剤・皮膚薬他)
の投薬、配布
4.水質浄化剤の配布
5.米・ビスケットなど非常食の配布
6.感染症を予防するための保健衛生教育(手洗い励行やトイレ使用など)
【被災状況】
15日夜、バングラデシュ南部に上陸した大型サイクロン「シドル」は、南部沿岸部を中心に甚大な被害をもたらした。22日政府発表では、死者2,997人・行方不明者1,700人以上・負傷者約35,000人、被災家屋約118万軒。
【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。
【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「バングラ・サイクロン」とご記入下さい