*バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 2
大型サイクロン「シドル」の直撃を受けたバングラデシュ人民共和国では、被害が拡大している。国連人道問題調整事務所(OCHA)11/18発表の死者数は2,027人だが、現地報道によると、漁民ら数千人が行方不明で、死者が10,000人に達する恐れもある。
同国軍などによる本格的な捜索・救援活動が始まったものの、各地で道路が寸断されたため車両が被災地に近づけず、活動は難航している。被害が大きかった南部は標高の低いデルタ地帯で、生存者の多くが十分な水や食糧がないまま小島などで孤立し、取り残されているとみられる。
AMDAは、本部より調整員二人を被災地へ派遣する。また、AMDAネパール支部などより医療従事者の派遣を調整中である。
【日本からの派遣】
館野和之(たての かずゆき) 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動:
フィリピン台風21号緊急医療支援活動(2006年12月)
ジャワ島津波緊急医療支援活動(2006年7月)
ジャワ島中部地震緊急医療救援活動(2006年5・6月)
11月20日 7:30岡山空港発 ANA652便 8:40羽田空港着
駐日バングラデシュ人民共和国大使館でビザを取得
谷口敬一郎(たにぐち けいいちろう) 調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
AMDAでの主な緊急救援活動:
ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007年8・9月)
インドネシア・ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年6月)
ネパール抗議デモ負傷者緊急医療支援活動(2006年4月)
11月22日 6:42岡山駅発 のぞみ60号・はるか7号
8:54関西国際空港着
館野和之・谷口敬一郎
11月22日11:00関西国際空港発 SQ617・436便 シンガポール経由
22:40(日本時間23日01:40)ジア国際空港(ダッカ)着
その後、被災地へ向かう予定
【活動開始日】
17日、AMDAバングラデシュ支部が緊急救援を開始
【活動概要予定】
1.緊急医療支援:
通常のヘルスセンターでの診療に加え、ボートによる巡回診療、世帯訪問
による保健衛生指導、医薬品の配布、重篤患者の搬送等を行なう
2.避難家族の収容:
洪水のシェルターを兼ねるAMDA職業訓練所に、避難家族を収容する
【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年
より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合
開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水
被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。
【協力団体:日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都の
ダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュに
おけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地
でもある。
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
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