*バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動 開始

  

15日夜、バングラデシュ人民共和国南部のベンガル湾沿岸を直撃した大型サイクロン「シダル」で、大規模な被害が発生した。バングラデシュ気象庁(政府当局)によると、シダルは半径500キロ、風速は時速220~240キロの暴風で家屋を倒壊させながら国土を縦断し、過去最悪の被害の一つとされる、1991年に14万3000人の犠牲者を出したサイクロンに匹敵すると伝えられている。これまでに1,700人以上が死亡したほか、270万人以上が避難生活を強いられている。猛烈な風でなぎ倒された木々が道をふさいだりしているため救援活動は難航し、政府はすべての被災地の状況を把握できておらず、犠牲者がさらに増えるおそれが出ている。

  

AMDAバングラデシュ支部は、17日夜、緊急救援を開始した。
  

AMDAは、日本・バングラデシュ友好病院と連携して、本部とAMDAネパール支部などから医療従事者と調整員を被災地へ派遣する。

 
【活動概要予定】

1.緊急医療支援:
通常のヘルスセンターでの診療に加え、ボートによる巡回診療、世帯訪問による
保健衛生指導、医薬品の配布、重篤患者の搬送等を行なう

  

2.避難家族の収容:
洪水のシェルターを兼ねるAMDA職業訓練所に、避難家族を収容する

  

【AMDAバングラデシュ支部】
1998年甚大な被害をもたらした洪水の緊急救援活動をきっかけに、1999年より保健医療、小規模融資(マイクロクレジット)、職業訓練から成る農村総合開発事業をムンシゴンジ県ガザリア郡で行なっている。2004年7・8月の洪水被害に対しても、本部と連携して緊急医療支援活動を実施した。

  

【日本・バングラデシュ友好病院】
日本の大学院に留学していた医師3人が創立者となり、1994年4月首都のダッカに設立された。現在は100床の総合病院に発展し、バングラデシュにおけるAMDAの災害拠点病院であり、AMDAバングラデシュ支部の事務所の所在地でもある。

  

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「バングラ・サイクロン」とご記入下さい

  

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