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AMDAネパールこども病院視察二日目。朝から、小児脳外科医として外来診療を行った。

  

ネパールには、カトマンズに脳外科医が3人いるだけだ。つまり、カトマンズ以外には全く脳外科医はいない。日本には5000人もの脳外科医がいることと比べると、本当に少ない。また、カトマンズの3人も大人の脳外科医のみ。だからネパール国内には小児脳外科医の専門医は全いないのが現状だ。

  

AMDAの調整員の方が、前もって脳外科医が来ることを知らせていたためか、数人が外来に来ていた。インドで撮った頭部CT断層写真を持ってきたこどももいた。幸い、重傷の脳外科疾患のこどもはいなかった。
  
外来診療の間に、入院患者の神経に関する病気の診療、相談にも対応した。

  

脳外科医としての診療をしながら、他のドクターの外来も見学したが、検査が出来ない分、聴診、触診、視診といった日本で言う昔ながらの診察がなされていて、検査中心の日本の外来診療より丁寧な部分もあったように思う。

  

当時の外来数は、一日100人から150人ぐらい。その日は雨が降っていたので、100人程度と少ない目だった。(現在は、200人から250人ぐらいと増えている。)

  

外来患者は、感染症と外傷が主で、胸部レントゲンで結核が見つかった小児もあり、院内感染が危惧された。

  

外来診察料は、一般の病院の10分の1程度。無料では病院が維持できず、また無料にすると周囲のプライベートクリニックの生態系を崩すことに成るので、この値段となっているそうだ。

  

外来患者は、診察を受けた後、点滴や薬が必要となると、処方箋を持って薬局に行き、薬を受け取る。日本と違うのは、注射器や点滴の針も買うことになる。それは、どの病院でも同じだそうだ。

  

薬代や注射器、点滴などは、日本とは違って、医療保険制度がないので、全くの自己負担。薬代を払えない人もいるそうだ。そういった人に対応するソーシャルワーカー的な窓口が必要と思われた。

  

この時の経験から、貧しい女性、こどもに対する母子保険制度の確立が大切であると強く考えるようになった。

  


今日の写真、「女の子とこども」

若い女の子とこども2

  

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