*AMDA速報4 ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動

チョイスル島ササムンガ村のササムンガ病院で、ヴィーラワン医師は唯一の医師として、ソロモン諸島政府から派遣された看護師6人と共に診療を継続している。

患者の多くは病院の近隣に在住していたが、被災後はテント生活が続き、劣悪な生活環境と疲労蓄積が顕著となっている。

4月29日、ヴィーラワン医師が持参した、抗生物質・解熱鎮痛剤・消炎鎮痛剤・鎮咳剤・抗マラリア薬などをササムンガ病院に寄贈した。

現地では余震が続いていて、5月1日、マグニチュード6.1の地震が発生した。津波は起こらず、大きな被害は伝えられていない。

【疾患・診察数】
1.主な疾患
・マラリア、皮膚疾患、上気道感染症
・ササムンガ病院内にはマラリア検査官が常駐し、血液検査によるマラリアの判定
を実施
2.診療者数  (21~30日 合計285人)
24日45人(発熱、頭痛、皮膚疾患、歯痛 他)
25日35人(マラリア2件、皮膚疾患 他)
26日28人(疼痛 他)
27日23人(上気道感染症、疼痛 他)
28日12人(頭痛、発熱 他)
29日17人(皮膚疾患、上気道感染症、流行性耳下腺炎1件 他)
30日29人(咳、頭痛、発熱、下痢1件 他)

【派遣者】
ニティアン・ヴィーラヴァグ
 調整員  岡山市在住(オーストラリア国籍)
 元AMDAスリランカ医療和平事業副統括
 AMDAでの緊急救援活動:
  2006年12月フィリピン台風21号緊急医療支援活動
  2007年1月スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動
ヌール・スーリヤ・ヴィーラワン
 医師(麻酔科) AMDAインドネシア支部所属
 インドネシア共和国マカッサル在住

【活動開始日】
4月7日

【参考】
4月2日、首都ホニアラ北西345kmのニュージョージア諸島で、マグニチュード8.1(震源の深さは10km)の地震が発生し、その後、大規模な津波が押し寄せた。
死者52人(国家災害委員会発表、4月26日現在)。
ユニセフ(UNICEF Situation Report 4/25、27)によると、地震と津波によるソロモン諸島の被災者総数は10,276人で、その内、約5,000人が18歳以下である。被災者は、丘の上や密林地帯に設営された、少なくとも130箇所の避難所で生活し、多くが受診できない状態が続いている。また、36以上の学校が被災し、学校で勉強できない子どもが5,000人以上いると報告されている。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「AMDA」
*通信欄に「ソロモン地震」とご記入下さい。