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AMDAネパールこども病院の正式名称は、Shiddartha Children-Women's Hospital (SCWH)と決まった。

  

Shiddartha とは、お釈迦様のご幼名だ。この正式名称に込められた意味には、大きく2つの趣旨がある。

  

ひとつは、病院がネパールのブトワールという町に造られることになり、そのすぐ近くにお釈迦様生誕の地のルンビニがある事。遠く日本にも伝来した仏教にちなみ、ネパールと日本の架け橋となってほしいという意味である。日本人とネパール人とが共に考えた名前だ。

  

もうひとつは、この病院が、こどもたちとともに女性のための病院であり、周産期病センターとしても機能すること。

  

お釈迦様が生まれたとき、お母様は周産期の問題で亡くなられたそうだ。だから、ネパールの女性たちに安全に出産してもらおうという意味を込めている。

  

実際、ネパールの女性たちは、この病院ができる以前は、自宅で出産することがほとんどで、不潔な環境下で出産することが多く、妊産婦死亡率が非常に高かった。10万出生に対し、540人という。実に日本の60倍にあたる。

  

実際、ネパールでは、カースト制度があるため、女性の社会的地位が低いのが実情だ。それは、平均寿命にも現れている。男性54才に対し、女性は52才。普通は生物学的には女性の方が5才程度長生きであることからすると、ネパールの女性の平均寿命は非常に低いといえる。

  

だから、こどもとともに女性の専門病院ができるという事は、現地にとっては画期的なことなのだ。この病院ができるまで、こどもと女性が安心してかかれる病院は無かった。ネパールにおける社会的弱者に目を向けた病院である。

  

(SCWHができてから、近隣の女性の間では、この病院で安全で清潔に出産することがブームとなっているそうです。確実に妊産婦死亡率は下がっていることからも、この病院ができた意義は大きいといえますね。)

  

こうして、AMDAネパールこども病院=Shiddartha Children-Women's Hospital (SCWH)は、開院にむけた準備が着々と進んでいった。


  
今日の写真、「あかちゃんとお母さん」
3000人目ベビーとお母さん

  

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