こどもたちの治療にあたっていると、いつも学ばされることが多い。
一つは、その適応能力。
最初は、「入院、いやだぁ。」と言って泣いていたと思ったら、すぐ看護婦さんと仲良しになったり、友達をつくったり。ずっとベッドの上でも、新しい遊びを見つけたり。その場、その場に適応していく。
また、そのたくましさ。
病気の軽い重い、それぞれだが、自分の病気をしっかり受け止め、ひとつひとつ乗り越えようとする。乗り越えた後は、もっとこころがたくましくなっている。
そのうち、自分の病気でも大変なのに、他の子の世話をしたり、遊んであげたり。また、抗ガン剤治療で個室に入ったこどもに手紙を書いたり。
病気から何かを学び、そして優しく、たくましくなっていく。病気を乗り越えた後、自分もこどもたちのためにと、保育士や看護師、介護福祉士になったこどももいる。
また、いつも、いつまでも一生懸命生きようとする。途中で投げ出したりしない。
助からない命であっても、最後の最期まであきらめない。短い命を精一杯生きる。
そんな姿から、ご両親や家族、また医療にあたるスタッフもたくさんのことを学び、みんなのこころの中に、永遠の命を刻んでいく。
それぞれ人は、何かの目的を持って、この世に生をたまわるのだろう。人生はその長さが大切なのではなくて、命の質だと思う。そんな思いに至らせたものは、最期まであきらめないこどもたちの姿だ。
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