東ヨーロッパでのはちゃめちゃ卒業旅行も終わりが近づき、東欧での最後の目的地、ハンガリーのブダペスト に入った。
さすがにドナウの真珠とよばれるだけあって、ブダ王宮 をバックに、ドナウ川にかかる橋の風景は大変美しく、プラハとはまた違う趣があった。
また僕の印象では、旧体制で抑圧されていた、東ドイツ、ポーランド、チェコスロバキアに比べ、ハンガリーは経済的にも豊かで陽気で明るい人が多いようだ。
また、ブダペストでは温泉が有名 。お風呂と温泉が大好きな僕も、興味津々、異国の温泉に行ってみた。セーチェーニ温泉(だったかな?)では、バロック様式のお風呂で歴史を感じさせる造りだった。しかし、大きなプールのような湯船(というより、湯タンカー?!)の、真ん中に一人で居ることは、ホモの勧誘と間違えられるらしい。危ない、危ない。
また、あかすりにも程がある!体が摩擦で1度熱傷(水ぶくれ手前)になるほど真っ赤っかになり、その後湯につかったらヒリヒリした。あれは体に悪いね。
それから、こどもたちが自主運営する本格的国営鉄道 もあり、乗りに行ってみた。鉄道は広大な自然公園の中を走っていて、運転以外の、車掌、駅長、運営などを、大人の指導の元、こどもたちが自分たちで運営していた。こういった教育法も、大変良いことだと思った。
その鉄道に乗っていたところ、4人の少年と友達になった。ボラーシュ、マーチー、シミー、ヤノーシュ。4人とも11,12才で、日本で言えば小学校高学年といったところ。年齢を聞かれ、「15才!」と10才もサバを読んだ。後にも先にも、あれが一番のサバ読みだったねえ。しかし、嘘も方便!僕も自然の中で過ごした幼少時代を思い出し、こどもたちと公園の中を1日中遊んだ。どこの国であっても、こどもの笑顔、澄んだ瞳はすばらしいものだ。
あの子たちは、今頃26,27才の立派な青年になっているだろう。ただ、僕の瞳に焼き付いているのは、11,12才のあの子たちのまま。これから小児脳外科医になる僕に、神様がこんなすばらしい縁を用意して下さったのだと思った。
最後の夜は、ドナウ川の河原にて星空の下で夜を明かし、早朝の船でドナウ川にてウィーン入り、日本での新しい旅立ちに気持ちを馳せながら帰国の途についた。
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