今年も、残すところ、あと十数時間となってきました。1年はあっという間に過ぎていきますね。まさに、光陰矢のごとし、ですね。
この1年、このブログおよびネパールこども病院を応援して下さいまして、本当にありがとうございました。
そこで、大晦日の今日は、応援して頂いた方々に、この1年の現状と今後について、報告をさせて頂くことを考えました。いつもと違って、真剣な話になることをお許し下さい。
1)AMDAネパールこども病院の現状と今後について
ここ数年、マオイスト(中国共産系ゲリラ)によるテロなどで治安の悪化が続いたネパールでしたが、今年の初めの、国王による政権移譲、新政府とマオイストとの和解交渉成立により、急速に治安が改善しました。
それにともなって、秋以降、AMDA兵庫からも、多くの人を派遣しています。医師、看護師、助産師、薬剤師などが現地を訪ね、現状の確認と、実技指導を行なってくれました。
現地からの報告によると、増え続ける患者数のため、入院ベッドは不足し、1つのベッドに2,3人が寝ている状態、また病棟も手狭となったため、新病棟の建設が必要となっています。
また、今までは内科中心の診療でしたが、盲腸、腸閉塞といった、外科処置により救える命があるとのことから、新病棟は、外科手術室を備えた、小児外科、産科病棟とする予定です。
来年3月ごろ着工できるように、現地との調整が行なわれています。
また、治安が悪かった間に下火になっていた、地域母子保健(小児検診や衛生教育)プログラム・PHASE事業について、再構築しようと、AMDA兵庫から資金面での援助をする方向で動いています。
それらの費用が、2千万円程度必要だと思われます。
ここ数年、寄付、チャリティー、募金箱によって得られ、蓄積した資金は、700万円程度で、先日、中古機器を大量に送付した費用が150万円ほどかかったため、まだまた資金不足の状態です。何らかの新たな資金構築が求められています。
1998年11月のAMDAネパールこども病院建設前、1000人中100人(日本の25倍)だった5歳未満の乳幼児死亡率は80人を切るまでに改善してきました。
肺炎や下痢、嘔吐といった、内科的な疾患で失われていた命はかなり救えるようになりました。しかしながら、外科処置の必要な、盲腸や腸閉塞といった、日本では助かる命が、現地では失われている現状があります。
皆様の更なるご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
2)高麗人参果実搾りプロジェクトの現状について
1998年2月のAMDA兵庫立ち上げ時より拝命した、AMDA兵庫の財務局長、そして現在の事務局長。
その立場で、寄付のお願い、募金箱の設置、チャリティーコンサート、チャリティーボウリング大会、ネパールグッズの販売など、様々な資金構築を試みて参りました。ただ、一時的な施策では不十分であることを痛感してきました。
資金集めには多くの人の力が必要だ、との考えで、明石を中心に2000年12月に結成した「奇兵隊」も、この12月で6年を迎え、7年目に突入しています。
結成以来、さまざまな事業を試すうち、辿りついた、「高麗人参果実搾りプロジェクト」。健康飲料という、消耗品を資金源とできれば、ずっと定常的な資金になるのでは、との考えて辿りついたプロジェクトです。
消費者の方々にも喜んで頂けるように、中身を充実させ、さらに安さにこだわり創ったつもりです。
本来、流通している150円の健康飲料は、中身は数円しかせず、ビン代10円、広告費が20から30円というものが普通と聞いています。
この「高麗人参果実搾り」は、生薬をふんだんに使用しているため、中身40円以上で、ビン代、流通費などを入れると、原価すれすれという商品です。
多くの企業様の賛同を頂き、販売体制については、かなり充実してきました。全国展開も可能な体制になりつつあります。ただ、広報の問題と、返品・在庫となる可能性があるため、待ちの状態です。
問題は、広告費用を一切計上していなかったため、さまざまな方法で広告を試みております。「こころの募金箱」プロジェクトもその一つです。ただ、まだ始まったばかりのプロジェクトで、今後の展開は未だ未知数です。
この「高麗人参果実搾り」の売上げにより、製造元よりパテントとして、売上げの3%が募金にまわっています。ですから、原価の3%ということで、1本につき2円強の寄付につながります。ワクチンに換算すると、1本につき1人分という換算になります。
しかしながら、現状、今年1年の販売数は10万本程度、寄付につながったのは、20万円程度と、まだまだファンドレイジングには至っていないのが正直なところです。
この「高麗人参果実搾りプロジェクト」の趣旨にご賛同頂き、是非一度、ご賞味いただければと思います。
この売上げは、ネパールのこどもたちの医療費に、ネパールこども病院の新病棟の建設に、そして世界の母子保険システムの構築に、そして日本の病気で入院するこどもたちにクラウンを派遣する事業に、知的障害のこどもたちの助産施設の資金になります。(詳細については、右のテーマ欄、9)高麗人参果実搾りに賭ける夢の数々 、をご覧下さい)
また、この趣旨を皆様に伝えて頂きたく、お願いする次第です。
一人ひとりの力が集まれば、大きなちからになります。何とぞ、お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
末筆になりましたが、皆様の新年がよき年となりますよう、お祈り申し上げます。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
AMDA兵庫事務局長
奇兵隊隊長
福祉苑リーベの会理事長
江口貴博
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